犯罪資料館緋色冴子シリーズ 『赤い博物館2』

2017年7月10日

解説放送あり

みどころ

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26年の時を隔てて発生した2つの殺人事件が酷似
同一犯?もしくは摸倣犯?
警察関係者にも嫌疑が及び、赤い博物館が独自に捜査を開始する!
博物館所蔵の捜査資料が事件解決の鍵を握る…

注目のミステリー作家・大山誠一郎原作「赤い博物館」のドラマ化第2弾。松下由樹主演で犯罪資料館緋色冴子シリーズ『赤い博物館2』を放送する。
舞台は通称“赤い博物館”と呼ばれる警察所属の犯罪資料館。資料館には時効が成立した重要犯罪資料や証拠品が保管されている。それらの資料を整理分析して、事件解決に役立てることが資料館の仕事だ。
口数が少ないうえに感情表現が乏しく、コミュニケーション下手な館長・緋色冴子(松下)。冴子は14歳のときに母親を殺された過去を持つ犯罪被害者でもある。しかし警察キャリアだった父親の指示により、事件は自殺として処理され、捜査資料すら残っていない。その後冴子と父親は疎遠となり、事件は冴子の性格に影を落とすこととなった。
そんな冴子を支えるのは、守衛の大塚慶次郎(竜雷太)と資料館スタッフの寺田聡(山崎裕太)だ。寺田はかつて捜査一課の刑事だったが、事件捜査中に失態を犯し、資料館に左遷された。寺田は捜査の第一線に返り咲きたいと願っている。
都内の河川敷で大学院生が殺されているのが発見された。捜査一課の担当刑事は事件解決の手がかりを求めて赤い博物館を訪ねてくる。26年前の未解決殺人事件が今回の事件に酷似しており、その資料が博物館に所蔵されているというのだ。すると翌日、警察幹部も博物館を訪れ、冴子に捜査一課とは別に二つの事件を捜査して欲しいと依頼する。26年前に捜査を担当した警察関係者にも嫌疑が及ぶと幹部は指摘する。冴子と寺田が調査を開始すると、事件を聞きつけてスクープを狙う女性新聞記者が冴子たちの前に姿を見せる…。

コメント

松下由樹さん

前回、緋色冴子を演じたときは、感情を表に出さず、男性言葉で物事を断定して話す冴子を難しくも感じましたが、今回はあまり苦労なく演じることができました。前作で掴んだ感覚がすんなり戻ってきた感じです。スタッフと寺田聡を演じる山崎裕太さん、大塚慶次郎を演じる竜雷太さんもドラマの世界に自然にいざなってくれました。シリアスなドラマを演じながら、明るい山崎さんと冴子を守ってくれるような竜さんが大きな支えとなりました。三人のバランスもとても心地よく感じます。
冴子が子どもの頃に母親が殺された事件の真相も少し見えてきて、冴子の心情を考える手がかりにもなりますが、一方、冴子の謎も深まった印象です。一話ごとの事件の謎解きを演じながら、冴子にもっと迫っていきたいと思います。