追悼 渡瀬恒彦さんを偲ぶ
西村京太郎サスペンス十津川警部シリーズ42「九州ひなの国殺人ルート」

2017年3月27日

解説放送あり

みどころ

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3月14日に亡くなった渡瀬恒彦さんを偲び、2009年9月28日に放送した『西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ42 九州ひなの国殺人ルート』を、3月27日(月)よる8時〜10時54分に3時間スペシャルとして放送します。

渡瀬さんが主演した十津川警部シリーズは全54作を数えるが、『九州ひなの国殺人ルート』は3時間スペシャルとして製作され、番組の魅力である旅情をたっぷりと描き、事件の裏にある壮絶な人間模様をあぶりだして、ファンには特に印象に残る作品。

都内で全裸の女性の遺体が発見される。太股に彫っていた刺青を手掛かりに、女がイヴという名のコールガールで大分県日田市の出身だと判明。十津川警部(渡瀬)と、十津川が最も信頼する亀井刑事(伊東四朗)は日田に向かい捜査を開始する。ところが、地元の刑事は何かを隠している様子。その後、イヴは地元の大物政治家の娘らしいと証言も飛び出すが捜査は難航。しかし十津川はやがて、イヴが残したひな人形に事件の謎を解く鍵が秘められていたことに気づく……というストーリー。

日田市の人々の協力を得て、大ロケーションを敢行。観光名所やグルメなども盛り込んで撮影が進んだ。ドラマのクライマックスでは、日田祇園祭を再現。大きな山車を中心にした迫力いっぱいの祭りの賑わいを収録した。渡瀬さんが日田市を訪れるのはこの撮影が初めてだった。江戸時代は天領として栄え、他にはない文化が伝わる街並みでの撮影を楽しんだ様子で「街に独特の風情がある。スタッフが熱心にロケハンをして、撮影をしているので、こちらに住んでいる人もあらためて街の魅力を発見できるような映像に仕上がっていると思う」と感想を語っていた。