あんみつ検事の捜査ファイル② 〜白骨夫人の遺言書〜

2017年2月6日

解説放送あり

あらすじ

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京都地検宇治支部の敏腕検事・風巻やよい(片平なぎさ)は、あんみつが大好物。京都府警宇治南署の刑事・石橋大輔(石塚英彦)とは、あんみつを一緒に食べる“あんみつ友達(あん友)”だ。妻に先立たれシングルファーザーの石橋は密かにやよいに好意を寄せているが、やよいはその気持ちにまるで気付いていない。行きつけの甘味処「阿月」の店員・安斉みつ子(ふせえり)や、石橋の息子・小太郎(中村ゆう)までもが、まるで進展しない2人の関係をもどかしく思う日々を過ごしている。
ある日、やよいと石橋は連れ立ってホテルのスイーツパーティーに参加する。そこへサプライズゲストとして現れたのが、やよいの中学時代の同級生で、白洲化粧品社長・白洲泰子(床嶋佳子)だ。やよいと泰子が再会を懐かしむ間もなく、泰子の息子・研一郎(前田公輝)が2人の話に割って入った。研一郎は、美容師アシスタントの小野南美子(大島正華)との結婚を認めてもらおうと泰子に願い出るが、南美子は白洲家の嫁として相応しくないと一蹴されてしまう。
事件はその後に起きた。南美子が自宅アパートで殺害されたのだ。現場で遺体を確認した石橋が、南美子とホテルのパーティーで会っていたことから、婚約者の研一郎に事情を聞くと犯行を自供。凶器と思われるサボテンの鉢からも研一郎の指紋が検出されたため、異例のスピード逮捕となった。
しかし、研一郎の無実を信じてやまない泰子は持てる人脈を駆使して、地方検察庁の元次席検事を務めた神林健三(佐々木勝彦)に弁護を依頼する。奇しくも担当検事にはやよいが任命され、中学の同級生が法廷で争うことになった。
自供こそあるものの動機を語ろうとしない研一郎。また、検視結果では南美子が大量のアルコールを摂取していたとみられ、一人で歩くことも困難なほど酩酊状態であったと考えられた。犯人は別にいる……。やよいの読み通り、研一郎は何者かに南美子が浮気しているという電話を受け、アパートに駆けつけると左手の甲に蜘蛛の巣のタトゥーをした男に抱かれているところを目撃してしまったという。泰子の言うとおり、南美子は結婚相手としては相応しくない、ふしだらな女だったと誰にも知られたくなかった研一郎は、親の期待を裏切りたい一心で殺人を供述していた。
やよいは、南美子が無理やり酒を飲まされていた可能性もあると考え、石橋と共に蜘蛛の巣のタトゥーをした男の捜査に乗り出す。詳しい話を聞こうと泰子の自宅を訪ねると、バイクの男に何かを渡しているところを目撃。また、研一郎が幼い頃から面倒を見ているという家政婦・岡村多恵子(高橋由美子)から白洲家の事情を聞き出そうとしたが、これといった成果は得られなかった。
そんな折、蜘蛛の巣のタトゥーを入れた男が、元祇園のホスト・飯田守男(城咲仁)だと判明。最近金回りが良く、結構いいバイクを乗り回していたという。やよいの脳裏に泰子がバイクの男と話していた状況が浮かぶ。しかし、今度はその飯田が遺体となって発見される。
飯田に南美子を殺させたことで強請られた泰子が思い余って犯行に及んだのか?
やよいは真実を掴むため、石橋と共に泰子の故郷である伊根町を訪れる。老舗の食堂で泰子のことを知る女将と出会った2人が耳にした出来事とは?