税務調査官 窓際太郎の事件簿31

2016年12月12日

解説放送あり

あらすじ

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世田谷南税務署の窓辺太郎(小林稔侍)は「窓際」と呼ばれている。もともとは国税局の査察課長という要職にあったのだが、ある事件の捜査中に部下を死なせてしまい、その責任を問われてヒラの税務署員に大左遷されたのだった。しかし、太郎にはもうひとつの顔があった。難事件があれば命を受けて悪を懲らしめる、陰の税務調査官なのだ。

ある日、太郎は東京国税局局長の酒井(近藤芳正)に呼ばれる。山口県下関市の市議会議員・市原(倉田昭二)が、市長の利権絡みの疑惑を市議会で暴こうとした矢先に転落死したというのだ。利権などないという松下市長(井上純一)の主張もあり、市原の死は自殺として処理されたが、椿薫(麻生祐未)から、この件で市長が進めようとしていた子どものためのスポーツ施設建設の計画が頓挫したと聞き、太郎は下関へと向かう。

下関では、任期満了による市長選の真っ最中。子ども向けの政策を訴える現職の松下と、老人福祉政策を訴える新人候補の浅間(水沢駿)の戦いで、松下の街頭演説には民自党の代議士・武藤(大和田伸也)がついていた。ところが、浅間の陣営にも武藤が顔を出しているのを見た太郎は怪しいものを感じる。市原の死についても同時に調べ始めた太郎は、街で沙奈(坂ノ上茜)という少女と出会う。お腹がすいている上に行く当てもないという彼女を放っておけない太郎。18歳の沙奈は選挙権を得ており、その投票券について太郎は驚くべき事実を聞く。

そんな二人に、下関南署の刑事・大越悠(矢田亜希子)が近づく。彼女は亡くなった市原の同級生で、自殺説を疑っており、市原の死について調べ始めた太郎を尾行していたのだ。