警視庁機動捜査隊216・6 絶てない鎖

2016年9月12日

解説放送あり

あらすじ

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警視庁第二機動捜査隊目黒分駐所に所属する警部補の沢村舞子(沢口靖子)がある日、任務のため分駐所に出勤すると所長の矢島(モト冬樹)から舞子の相棒である通称“ネコさん”こと金子巡査部長が、意識不明の重体で病院に搬送されたと聞かされる。通報してきたタクシー運転手によると金子は出勤途中で当たり屋(※交通事故で生じる損害賠償金などを目当てに故意に事故を起こす者)グループの犯行に遭遇し、被疑者を追い掛けて逆に暴行に遭ったというのだ。金子を襲った犯人は逃走し、まだ捕まっていないと聞いた舞子の部下の佐藤(斉藤祥太)は自分たちが犯人を捕まえると気色ばむが、所長はそんな佐藤をたしなめ、舞子たち沢村班には当たり屋事件が多く発生している界隈を重点にしつつ、いつも通り密行に就くよう命じる。
沢村班の面々は金子の安否を気にしつつ、舞子は金子の代わりに部下の富田(松尾諭)と、佐藤は助っ人に来た松岡(池内万作)と組み、いつものように管轄の密行へと出向いていく。舞子たちが密行に出て小1時間経った頃、管内で変死体が発見されたとの無線が入り、舞子たちは現場へ急行する。現場は古い雑居ビルの地下駐車場で、停まっていた高級車の陰に男の死体が倒れていた。死体の背中には鋭利な刃物による刺し傷、流血の跡があり、所持品から男が現場の雑居ビルで「藪平オフィス」という事務所をかまえる藪平祐司(湯江健幸)だと判明する。舞子たちが初動捜査に取り掛かろうとすると、ちょうど藪平オフィスに出勤してきた従業員の萩原亮平(渡部豪太)に遭遇。萩原から調書を取ると、藪平の会社は大手建設会社の下請で地上げ屋業をしており、社長である藪平はやり手で強引な買取交渉を進めていたことからいくつか土地の持ち主とトラブルを抱えていたということが判明。しかも現在、難航している交渉先のひとつであるレストラン「ムラカミ」が近隣にある聞いた舞子と富田は、早速「ムラカミ」を訪問する。女将のさか恵(丘みつ子)は藪平からしつこく買収を迫られていたようだったが、さか恵には犯行の時間帯のアリバイ確認がすぐに取れ、舞子たちは店を後にする。
一方、周辺の聞き込みを行っていた佐藤と松岡からは藪平が死亡直前、近くの喫茶店で女性と口論していたとの目撃証言が取れたとの報告が上がり、その女に容疑の可能性が浮上する中、舞子たちは捜査一課の刑事たちに捜査を引き継ぎ、密行任務に戻る。
舞子たちが密行を再開すると今度は管内のビル屋上に投身自殺の危険がある女性がいるとの無線が入る。舞子たちが現場の屋上に急行すると女が正に投身自殺を図ろうとしていたが、舞子が説得し何とか事なきを得る。女は森川奈緒(野々すみ花)といい、貢いでいた男に捨てられたと供述するが、その後の供述で奈緒を捨てた男が、なんと殺された藪平で、藪平が死ぬ前に話していた女が奈緒だったことが判明する。舞子たちの連絡で奈緒は捜査本部に引き渡され、本部では奈緒が藪平殺しの第一容疑者として取調べが始まるが・・・。