ミステリー作家・朝比奈耕作シリーズ「花咲村の惨劇」

2016年6月6日

解説放送あり

あらすじ

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ミステリー専門の推理作家・朝比奈耕作(小泉孝太郎)。巷で起こった事件は欠かさずスクラップし、自らの足で捜査をすることもあれば、その事件を自身の小説のネタにすることもしばしば。亡くなった父親が学者だったこともあってか、冷静でありながら好奇心旺盛で、行動的な面も持ち合わせている。
ある日、自宅のリビングでパソコンに向かい、新作を執筆中の耕作。その新作は以前、世田谷で起こった女性の不可解な転落死事件をもとにしたものであり、耕作自身も聞き込み捜査や現場検証を行っていたが、真相にはいまだ辿りつけずにいた。
そんな耕作のもとに、20年以上前に亡くなっている父・耕之介(佐戸井けん太)宛の手紙が届く。差出人はなんと耕作が新作の題材にしている転落死した女性の名前だった。不気味な偶然に興味を惹かれた耕作は、耕之介の古くからの知り合いである尾車(里見浩太朗)のもとを訪れる。
一連の話を聞いた尾車は、生前、耕之介から預かったというある写真を持ち寄り、手紙の消印にあった「花咲村」について話し始める。そこは、民俗学者だった耕之介が調査の過程で身の危険を感じ、研究者人生の中で唯一調査を断念した村であった。あれほど研究熱心だった父が調査を諦めるほどの村であるため、尾車は暗に耕作を制止しようとしていたが、村の伝説と世田谷の転落事故に関係があるのか確かめるべく、耕作は鳥取県にある花咲村へと向かった。