温泉殺人事件シリーズ① 有馬温泉殺人事件

2016年5月30日

解説放送あり

あらすじ

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警視庁捜査一課の警部・志垣良雄(片岡鶴太郎)は、妻・素子(あめくみちこ)と娘の直子(尾藤亜衣)と三人暮らし。志垣の部下の刑事・和久井一郎(浅利陽介)と直子の婚約者・谷本卓也(パーマ大佐)が家に遠慮なく上がりこんで来るのが癪に障るが、皆で食卓を囲むことを志垣は楽しみにしている。
ある日、志垣のもとに幼馴染で有馬温泉の老舗旅館女将・吉崎波満子(かたせ梨乃)から、家族を招待したいという手紙が届く。手紙が自宅ではなく警視庁宛に届いたことに 何か特別な相談があるのではないかと察した志垣は、家族ではなく和久井を連れて出かけることに。
40年ぶりに波満子と再会した志垣。二人は再会を喜び、思い出を懐かしく語り合う。しかし、波満子は複雑な事情を抱えていた。旅館の主人・吉崎俊基(深作覚)の後妻に納まり女将となったが、その主人は二年前に事故死していた。波満子には理子(黒川智花)が、吉崎には咲月(宮下ともみ)という連れ子がそれぞれおり、多感な娘たちは両親の結婚に複雑な思いを抱いていた。さらには、吉崎の死後すぐに旅館を強引に改築したり、従業員たちに厳しく接したりと、波満子のワンマンぶりには周囲から不平不満が噴出しており、不審点が多かった吉崎の事故死は、実は波満子が殺したのでないかと噂する者もあった。旅館の大番頭・春日井道彦(小野武彦)は不幸な事故だったと語るが、真相は闇のままだ。理子は波満子の派手な男性遍歴を志垣に明かし、不快感を顕にする。かつて憧れた面影とは異なる波満子の現実を知り、志垣は驚く。
一方、東京ではフランス人建築家のポール・ラガシュ(ピエール・ペアン)が刺殺体となって発見された。志垣の同僚刑事たちが捜査を進めると、ポールと波満子が深い関係にあったことが判明。志垣と和久井は 管理官・神崎洋一(飯田基祐)の命を受けて、波満子に事情を聞くことに。ポールとの関係を強く否定する波満子だが…。
その夜、波満子から人知れず会いたいとのメールが志垣に届く。慌てて駆けつけるも波満子の姿がない。吉崎とポール殺害の疑惑を持たれたまま姿を消した波満子を、志垣は懸命に捜すのだが…。