湯けむりバスツアー 桜庭さやかの事件簿7

2016年5月23日

解説放送あり

あらすじ

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結婚式を挙げたばかりの高根沢伸一(河相我聞)と智子(内山理名)は、新婚旅行を兼ねて両家の親族揃って貸し切りバスで三重県・伊勢志摩に旅行することが決まった。伸一の父・良輔(綿引勝彦)の依頼により、帝東観光の超エリート社員でクラウントラベルに出向になった葉山(六角精児)が今回のツアーの添乗をすることに。そして、バスガイドに桜庭さやか(萬田久子)、運転手はトンちゃんこと富田林(葛山信吾)が担当になった。
三重県伊賀市へ入ると、今回の旅の目的のひとつ、伸一の亡き妹・美咲(米澤史織)のお墓参りに向かった。美咲は智子の高校時代の親友で、美咲を通じて伸一と知り合うことができたのだと智子は言う。そこへ、美咲の夫だった吉本(和田聰宏)が姿を見せた。複雑な表情になる伸一、吉本を見ようともしない良輔や母・志乃(藤真利子)、弟・玲二(川野直輝)。吉本は詫びるように頭を下げて去っていった。
翌日、お伊勢参りへと向かった一行。その合間、伸一は智子に今回の旅行に良輔が来たことが不思議だと漏らす。良輔は仕事一筋の男で美咲の墓参りも今回が初めてというのだ。そんな伸一に智子は、良輔は伸一と仲直りをしたいのだと言う。そんな会話を耳にしたさやかは、良輔と伸一の間に確執があることを知る。
さやかたちがバスツアーに出発した頃、東京杉並区内で川又昇(北代高士)の死体が発見された。杉並西署の警部補・瀬間芳彦(田中隆三)と刑事・末松真希(桂木悠希)が現場で捜査していると、川又は刑務所に服役していたことが分かる。さらに捜査を進めると、川又は美咲を殺害していたことが判明。瀬間と真希は三重の吉本の元へ訪れるが、吉本は川又が出所したことも知らず事件とは関係ないと話す。
さやかたち一行が天の岩戸を観光していると、良輔・志乃・伸一・玲二に話を聞きたいと間瀬と真希が現れた。川又が殺害されたと聞き驚きを隠せない4人…。川又という人物が美咲を殺した犯人だと知ったさやかたちも動揺する。
そんな中、20年前に失踪した智子の父・須田勘造(中村育二)を密かに捜していた伸一は、勘造が津市にいることを突き止め、智子に会わせようとする。しかし、智子は今さら会う気はないときっぱり拒絶。その会話を聞いたさやかは、伸一とともに智子の背中を押し、勘造の元を訪れる。だが、勘造は伸一の挨拶にも聞く耳を持たず、智子たちを突き返した。父親に会いに来たことを後悔する智子だった…。
一方、瀬間と真希は三重県警の巡査部長・阿久津茂男(市川勇)と共に川又の共犯で同じく出所していた沼尾隆弘(阿目虎南)の元を訪れるが、すでに川又と同じ手口で殺されていた。捜査を進めた3人は、玲二の前に姿を現す。
沼尾の部屋から出てきた玲二の手帳のコピーが発見され、話を聞かせて欲しいと言う。すると観念するように息をつき、「こうなったらすべてを話すしかない」と言う良輔。そして、さやかたちの前で、良輔は今回のツアーに来た目的を語り出す。その内容に一同は愕然とする…。