月曜名作劇場特別企画『横山秀夫サスペンス 陰の季節』

2016年4月18日

解説放送あり

あらすじ

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平成13年3月1日。赤間警視正(滝藤賢一)が新たな警務部長として県警に着任した。警務部長は県警のナンバー2で警察庁のキャリアが就任する。データ魔の赤間は警務課職員たちに早速あれこれとケチをつける。警務部警務課の調査官・二渡(仲村トオル)は赤間が異動するまでの辛抱だと同僚をフォローする。
そんな県警に静かな大事件が勃発した。元刑事部長で建設業界の団体に天下った尾坂部(伊武雅刀)が期限を過ぎても辞めないと言い出したのだ。OBたちのポスト調整も警務部の重要な仕事。歯車がひとつ狂えば行き場を失う者も出てくる。警察組織の掟は守ってもらわねばならない。二渡は尾坂部を説得すべく調査を始める。まず声をかけたのは連続殺人事件の捜査をしている刑事課長の前島(千葉哲也)。しかし前島は尾坂部が現職を続けることを既に知っていた。直接話をすべく尾坂部邸を訪れるが、尾坂部は関係ないと言い残して立ち去ってしまう。その後も何とかして退任させようと調査を続けるうちに、二渡は尾坂部が未解決事件を追っているのではないかと感じ始める。
一方、県警では別の問題も起こっていた。ひったくり犯の似顔絵を描き事件を早期解決に導いた鑑識課の警官・平野巡査(山下リオ)が無断欠勤しているという。さらにはその翌日、平野が失踪したという連絡が入った。女性警察官担当の七尾(和久井映見)は鑑識課長の森島(西沢仁太)に話を聞くが、同行した二渡は森島の言動に違和感を覚える。