税務調査官窓際太郎の事件簿30

2016年4月11日

解説放送あり

あらすじ

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世田谷南税務署の窓辺太郎(小林稔侍)は「窓際」と呼ばれている。もともとは国税局の査察課長という要職にあったのだが、ある事件の捜査中に部下を死なせてしまい、その責任を問われてヒラの税務署員に大左遷されたのだった。しかし、太郎にはもうひとつの顔があった。難事件があれば命を受けて悪を懲らしめる、陰の税務調査官なのだ。
太郎の勤務する世田谷南税務署に東京国税局の特別監督官・木島華子(内山理名)が業務を監督しにやって来た。表向きは世田谷南税務署の徴収率が非常に悪いため、という理由だが実は上司の酒井(近藤芳正)の命で太郎を探るためだった。酒井によると、10日ほど前に巨大競技場建設に関する極秘文書を持ち出した文科省職員・庄田周作(土田卓)が不審な転落死をし、文書は行方不明のまま。その極秘文書には華子が不正を暴こうと追っている民自党の大物代議士・殿山一郎(渡辺哲)の不正の証拠が記載されているとみられ、殿山も必死に文書の行方を探しているという。酒井は、極秘文書は周作の父・克之(山本圭)の手に渡っているのでは、と言うのだ。太郎と克之は大学時代の同期。克之が太郎を頼る可能性は十分にあるのだ……。
ある日、太郎は警察から克之が怪我をしたという連絡を受ける。息子・周作から極秘文書の入ったUSBを受け取っていた克之は、その内容を見て殿山に殺されたのだと確信、一人復讐を誓っていた。迷惑をかけまいと太郎にも何も告げなかった克之だが殿山の魔の手は伸びており、その様子に不自然さを感じた太郎はかつての上司・森村(北村総一朗)に極秘文書について調べて欲しいと依頼する。その文書には、オリンピック開催に沸く東京で計画された巨大競技場建設にまつわる政治家の不正が隠されていた……。