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2023年11月11日 よる9時から放送
第1689回
世界一の美食の国スペイン
千葉雄大フーディー王への道!
ミステリーハンター
千葉 雄大
1989年3月9日生まれ。宮城県出身。俳優として映画、ドラマ、舞台などで活躍。ミステリーハンターは今回で2回目。
今、世界の美食家たちから最も注目を集めているスペイン。「世界のベストレストラン50」のトップ5に、何と3軒のレストランがランクイン!そんな美食の国スペインへ向かったのはミステリーハンターの千葉雄大さん。‘世界一の美食の街’と称されるバスク地方の街で美味しさが生まれる秘密を探ります。一体どんな発見があったのでしょうか?千葉さんにお話を伺いました。
美味なるものを求め
世界中を飛び回る美食家‘フーディー’
今フーディーたちから
最も注目されている国がスペイン!
最初に言ってしまいますが(笑)、今回スペインで頂いたものすべてが本当に美味しかったです!番組でご紹介した料理はもちろんですが、滞在中の食事すべてです。料理だけでなく、お酒も、ナッツや生ハムといったものまで感動した味は数えきれません。さすが美食の国スペイン!と納得すると同時に、現地で気付いたり発見したこともたくさんありました。そのひとつが、スペインでは地方ごとに異なるとても豊かな食文化があることです。スペイン料理と言ってまず思い浮かぶパエリアも、ある地方の名物料理なんです。
またスペインは農業大国であることです。番組でもその素晴らしさをお伝えできると思います。ある町ではブドウの収穫祭に参加しました。小さな町ですが町中が盛り上がってとても楽しかったです。その時にパレードを上から撮影したいということになって、一般の方のお宅のバルコニーで撮らせて頂くことになったんです。でも番組をご覧になって頂ければわかると思いますが、僕もスタッフの方たちも普段ならとても人様のお宅に入れるような状態ではなくて…。でもその方は全く気になさることもなく「私たちが一番楽しみにしているお祭りを日本の方たちに紹介してくれて嬉しい」と。町のみなさんの温かさも感じられたお祭りでした。
世界一の美食の街と称される
バスク地方サンセバスチャンへ!
バスク地方には伝統の会員制美食倶楽部があります。今回僕たちが目指した美食の街サンセバスチャンには特にたくさんあって、そのひとつを取材させて頂きました。その起源から今も会員は男性だけで、男同士料理を作って食べます。僕も料理を作ったのですが、緊張からか顔がちょっと険しくなっていたようで、「何でそんな顔してんだ、さあこれを飲んで」とシードルを勧められました。僕が真顔になる度に勧められたので、結局料理が完成するまで5杯くらい飲んだでしょうか(笑)。そしてその時言われた言葉がこの倶楽部の神髄だと感じました。「美味しい料理を作ることも大切だけど、楽しく料理することの方がもっと大事なんだよ」。
またサンセバスチャン旧市街の楽しみのひとつであるバルのはしご酒は、僕にとって新鮮でした。普段はゆったりと座ってじっくり飲んで食べる派で、立ち飲みのお店にはあまり行ったことがなかったんです。でもサンセバスチャンは、お気に入りのバルでお気に入りの一品を食べて飲んでサッと帰る、それがぴったりな街だと感じました。魅力的なバルが本当にたくさんありますし、歩くのが気持ちいい、歩きたくなるような美しい街なんです。バルで初めて会う隣同士が気軽に話している明るい雰囲気も心地よかったです。と言っても長居はせず、ひと時のコミュニケーションを楽しむという感じでした。今回の取材では美味しいものをたくさん頂いたので、帰国して体重を計ったのですが、何と1キロ減!たくさん歩いたのがよかったのでしょうか(笑)。
そしてサンセバスチャンもまた美味しい料理だけでなく、お会いしたみなさんの言葉や優しさが心に残っています。僕が「世界ふしぎ発見!」を見て、ここに行ってみたいと思うのは、歴史、建物や景色の美しさはもちろんですが、そこで暮らす方たちの生活や人柄に魅力を感じた時。ですから今回の取材でもそういったところも番組をご覧のみなさんに感じて頂ければ嬉しいです。この街の世界的に有名なレストランの伝統料理に感激して、即シェフに直談判して弟子になったという凄いエピソードを持つ前田さんのお話はとても面白かったですし、刺激も受けました。前田さんの体験は、どんなことへのチャレンジにもヒントになることがたくさんあると思います。前田さんには人生を変えるほど感激した伝統料理を目の前で作って頂きました。その美味しさに僕も感激しました!
こぼれ話
千葉雄大さんのスペインこぼれ話をお楽しみください。
気軽に答えたひと言が…
ビルバオのビスカヤ橋でのバンジージャンプは恐怖体験でした(笑)。飛び込み台ではそんなに怖くなかったのですが、真っ逆さまに落ちている瞬間は死ぬかと思いました(笑)。それほど怖かったです。でも実はこのチャレンジ、僕の望みを叶えて頂いたとも言えるんです。まだ詳しい取材地が決まっていない段階の打ち合わせで、海外でやってみたいことを聞かれて「バンジージャンプ」と答えてしまって…。ほんの世間話みたいな雰囲気だったのでつい(笑)。そしたら取材地に、しかも世界遺産でバンジージャンプができるところがあった、これは番組的に‘おいしい’ですよね。僕もやるしかない(笑)。飛び降りた瞬間に羞恥心も飛びました。ご覧のみなさまに楽しんで頂けたのなら幸いです!
美味満載のバスク地方の料理
千葉さんの推しグルメとは?
美味しいものばかりで本当に迷いますが、まずは気軽に楽しめる生ハムがおススメですね。どこで食べても尋常じゃないくらい美味しかったです。しかも安いんです!日本のレストランではフォークやナイフを使って頂くことが多い生ハムですが、スペインでは「乾きもの」、手で食べるのが現地流です!また生ハムやピンチョス(一口料理)にぴったりなお酒が、微発砲ワインのチャコリです。取材をした時は暑かったので、冷えたチャコリの爽やかさが最高でした。そしてやはり感激した味と言えば、バスク地方伝統料理の炭焼きですね。焼くというシンプルな調理法だけで、これほど素材の美味しさを引き出すことができる…驚き、感動しました。炭焼き、とても奥深く美味な料理でした!
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