日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2021年1月30日 よる9時から放送

第1583回

闇に輝く宝を探せ!洞窟棚田と謎の浮遊生物

ミステリーハンター

中山 卓也(なかやま たくや)

1988年12月13日生まれ、福井県出身。俳優として映画、ドラマ、舞台で活躍。趣味は登山、トレイルラン、野球観戦。世界遺産検定1級を持ち、空き時間を見つけては世界遺産巡りへ。
ミステリーハンターは今回で9回目。

今回はミステリーハンター・中山卓也さんが、奄美群島の沖永良部(おきのえらぶ)島へ!ミシュラングリーンガイドにも掲載され、2017年に奄美群島国立公園の一部に指定された、手つかずの自然が残る南国の楽園です。しかし、中山さんがまず向かった先はかなり意外な場所!?一体どんなレポートに?

訪れたのは奄美群島・沖永良部島?

沖永良部島は奄美群島の南に位置する島です。飛行機で東京から鹿児島を経由して4時間程ですね。沖永良部島で今最も注目を集めている場所、地下洞窟を探検します!実はこの島の地下には、400以上の洞窟(空洞)があるんです。洞窟探検は全身を使う一種のスポーツ。安全確保のためマスクをつけられないので、洞窟に入るスタッフは全員、PCR検査を受け、陰性を確認しました。

「最初の驚きはまさかの入り口!
こんな地下世界への入り方があるのかと(笑)」

入り口からはすぐに30m程の縦穴で、怖さと狭さで汗だくになりながら下りていくと、そこから横穴ルートが始まりました。目指すゴールは、地下洞窟にあるすごい絶景です!この探検では昨年8月、富士山の風穴を案内して下さった洞窟探検家・吉田勝次さんにまたお世話になりました。この絶景は世界30カ国で1000か所以上の洞窟に潜ってこられた、吉田さんの人生を変えたほどの場所でもあるんです。

絶景へ向かう途中にも
途方もない年月が作り出す芸術が!

一瞬たりとも気の抜けない過酷なルートでしたが、ついに目にした光景は本当に胸にささるものがありました!とにかく巨大で、そして真っ白!地下にいるのに「雪が積もってできたのかな?」と思うほどです。まさに自然が生んだ造形美ですね。その前で僕が辿り着けた喜びをかみしめていると…、吉田さんから「こんなものじゃないよ」という言葉が!?そこからはスタッフ全員である作業を行いました。すると、さらに神秘的な光景が!ぜひ見て頂きたいです!

現れたのは白い台地に
宝石が埋め込まれたような光景

続いて沖永良部の海をレポート!
と、その前に!?

沖永良部島のロケへ行く前、伊豆へ行きました。ダイビングの資格を取るためです。僕はカナヅチで海は避けてきましたが、沖永良部の海の魅力を伝えるため、また地球を本当に知るにはやっぱりダイビングが不可欠だと…。まずは初心者向けの講習を受け、アドバンスドという次の段階の資格も取得しました!

覚悟を決め精神統一中!?

ただ最初は息が荒くなるなどして、ダイビングの先生も「これはちょっと」と思われたようです。僕は泳げないどころか水面に浮かぶこともできないんですよ。講習中はただ必死で、ダイビングが楽しいと初めて思えたのは、沖永良部へ行ってからです。夜の海で見られる不思議な生き物をレポートします! その小さな姿は本当に美しいのですが、目を離すと、すっといなくなっちゃうんです。僕自身もまだ流されやすくて(笑)、究極の一期一会でした!

沖永良部の海にはこんな生き物も!

沖永良部島のあるものが世界を魅了?

かつて沖永良部で雑草のように思われていた植物が、世界を魅了し、島に巨万の富をもたらした歴史をレポートします。偶然、ある人物が島を訪れたことから始まるそのストーリーがまず面白いです。同時に当時の島の人々の温かさも伝わってくるのですが、ロケで出会った人たちから同じ心を感じることが度々あって、この島に脈々と受け継がれているものに触れた気がしました。

今回の再現ドラマ撮影に協力してくれたのは
島の英語の先生!迫真の演技に注目!?

今回は神秘の地下世界や海、島の宝など、この島の魅力が全部詰まっていると思います!島の人たちの心や熱い思いなども、全てを味わってこの島を知って欲しいです。沖永良部島の素敵な本当にいい光景がたくさん見られると思います!

幕末維新の立役者・西郷隆盛とも縁のある島
全国でも珍しい2体のあるものが…

こぼれ話

ミステリーハンター・中山卓也さんに聞いた
洞窟探検のこぼれ話をご紹介!

絶景誕生の秘密

今回ご紹介した洞窟の石灰棚は、洞窟探検家の吉田さんが最初に見つけた当時、あれほど白くなかったそうです。後日再び訪れると、なぜかあの白い姿に…。理由はまだ不明ですが、その白さを見た吉田さんは「ここは島の宝になる」と思いつかれ、その足で洞窟を飛び出し、島中のライトを買って水中に沈めたそうです。さらに現地ガイドを育成されて、実際に今、石灰棚は島の観光の目玉になっています。そういう意味でも吉田さんはすごいなと思いました!

吉田さんのチームは現役の看護師、
洞窟内部でも自在にドローンを操縦できる
パイロットの方など多才で頼れる集団

取材は夕方から早朝まで

取材は午後4時頃に洞窟に潜り始め、撮影を行って、外へ出たのは午前4時頃です。長時間は覚悟していましたが、まさか朝になるとは(笑)。その途中では吉田さんのアドバイスを聞いて選んだお菓子などをつまんでいました。そして全ての撮影が終わった後、石灰棚の絶景を見ながら吉田さん特製の鍋を全員で頂きました!

鍋は赤味噌ベースで、洞窟へ行くと毎回作る、吉田さんチームでは馴染みの料理だそうです。僕は赤味噌があまり得意ではないのですが、十何時間も歩いて、寒いし痛いし暗いし(笑)、疲れた身体にあの濃さがしみわたりました!吉田さんチームのバッグはとんでもない重さで、僕は背負って歩けないほどですが、ロープや機材に加えて、鍋の材料まで運ばれているとは(笑)!もちろん洞窟を汚さずごみも全て持ち帰りました。

■今回の取材でお世話になった方々について
<社団法人 日本ケイビング連盟>
ケイビングガイドの育成、洞窟レスキュー訓練の開催などの活動を行っている。
住所/愛知県一宮市三ツ井7-12-14
<沖永良部島ケイビングガイド連盟(日本ケイビング連盟認定)>
沖永良部島の洞窟探検ガイドを行う。
住所/鹿児島県大島郡知名町大字知名520おきのえらぶフローラル館

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