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2020年5月2日 よる9時から放送
第1552回
オーストラリア
自然と共に生きるワイルドライフ
ミステリーハンター
比嘉 バービィ
ペルーで生まれ、5歳より日本で暮らす。モデルとして数々のファッション誌や広告、CMなどで活躍し、現在は英語とスペイン語を活かしてレポーターやMCアシスタント、またバラエティ番組などで幅広く活動している。特技は、ダンス、バレーボール。
ミステリーハンターは今回で26回目(スペシャルの回は含まず)。
今回はミステリーハンター・比嘉バービィさんがオーストラリアへ!今動き出している自然と人々の物語に注目します!
今回、オーストラリアでどんな取材を?
オーストラリアのことでみなさんの記憶に新しいのは、大規模な森林火災だと思います。2月に行った取材では、2年前に森林火災が起きたところへ行きました。まずそこでオーストラリアの森と火災の関係を知って、自分の知識が一部分に過ぎなかったことに気づかされました。ニュースなどで知っているつもりだったけれど、その背景や仕組みを知ることもやっぱり大事だと。
森林火災は地球温暖化によって酷くなっていること、人の行いがそれを悪化させていることは、希望が見えづらい部分ですよね。でもその中で今、動物の保護をはじめ人々が行っていることや、オーストラリアの人たちが持つボランティア精神などに今回は注目しました。
思った以上にハード?
ボランティア精神を知るべく取材したのは…
100年以上の歴史がある、オーストラリアのライフセーバーについてです。ビーチで監視や人命救助を行うライフセーバーを、ボランティアで行う方が多いんです。初心者向けのトレーニングに参加すると、普段、運動をしているのに「海って、こんなに辛かった!?」という…(笑)。みなさんに「なぜライフセーバーのボランティアを?」と質問したところ、その答えは意外なほどシンプル。でも説得力があって、それが正解なんだなと分かった取材でした。
取材から見えてくるのは?
ボランティア精神をはじめ、以前オーストラリアの観光をした時やニュースなどでは分からなかった、人々のマインドの部分です。「育つ環境で行動がこんなに変わるの?」と思うこともたくさんありました。一番驚いたのは、メルボルンにある料金システムが特徴的なレストランです。初めは「そのやり方でお店が成り立つの?」と思いましたが、そこを気にする点で、既に発想の違いがあることにハッとさせられる発見でした!
また取材で出会った方々は基本フレンドリーで穏やか。もちろんオーストラリアに限ったことではないですが、より強くそれを感じたのは、メルボルンで多国籍、多文化に触れたのが大きかったと思います。自分もその一部と思えましたし、みんな違って当たり前というマインドや、そこからくるすごくウェルカムな居心地の良さがあって…。町や人、お店の様子などから、きっとそれを感じて頂けると思います!
特に印象に残った取材は?
また見どころは?
ケガや母親を亡くした野生動物のお世話をする動物保護施設です。そこで出会った女性は、会社員をしながらボランティア活動もされていました。それはどう考えても大変なことで、だからとってもタフ!ではあるけれど、ものすごく繊細なところもあって…。
またカメラの回っていないところでは「動物が好きだから、もうほかのことは構わないのよ」と言ったり、娘さんやお孫さんがいるので「家族とのバランスも大事なんだけどね、本当は」と笑ったりも。動物保護への情熱と同時に、色んな感情を抱えながら頑張っているのが伝わってきました。2日間の滞在でしたが、どんどんこの場所の空気に包まれて、温かい気持ちになって帰ってきました!
今回、オーストラリアならではの人々のマインド、その在り方が作られる環境や背景はこういうところだったのか、という部分に触れられたかなと思っています。そこを感じ取って頂けたら嬉しいです!
こぼれ話
番組では紹介されなかったハードな体験!?
ライフセーバーの取材で、実際の救助がどんなものか知るために“溺れる役”をしたんです。取材に対応された責任者の方と海に入ると…、浅瀬からすぐに足のつかない深さ!しかも波が大きくてあっという間にさらわれるから、もう「役」どころか「早く助けて!」と本気に!そこへプロのライフセーバーが救助に来てくれた瞬間、ものすごく安心しました。その隣で実は一緒に海に入ったディレクターも溺れていて…、本当に2人とも大わらわでした。
スタッフ全員をメロメロに
以前、初めてオーストラリアへ行った時に「これは一体?」と思った動物がいて、この国では珍しくないウォンバットでした。たまたまかなり大きめのウォンバットだったから、ちょっと驚いたんです。
それが今回訪ねた動物保護施設ではやられました(笑)。まだ子供のウォンバットで、この動物は視界が狭く音に反応するから、私が走るとお母さんの足音を追うようについてくるんです。足の間にも入ってこようとするけれど、そのほとんどは勢い余ってドーンと衝突!「え!?どうして?」というおバ◯ぶりもなんて可愛いのかと(笑)。
オフショット