日立 世界ふしぎ発見!

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2019年10月12日 よる9時から放送

第1529回

100年ミステリー
英国 ウェールズ

ミステリーハンター

宮地 眞理子(みやち まりこ)

1978年2月27日生まれ。神奈川県出身。女優として映画、TVドラマ、舞台などに多数出演するほか、CM、雑誌等でも幅広く活躍。趣味はボディボードと映画鑑賞。「映画は本当に大好きですね」との言葉通り、映画雑誌に連載を持っていたこともあり、自身でも「RAILWAYS」('10年)、「誘拐ラプソディー」('10年)に出演。ドラマではTBS「温泉へGO!」('08)にレギュラー出演する。特技は、新日本舞踊、合気道。ミステリーハンターは今回で70回目(スペシャルの回は含まず)。

連合王国であるイギリスを構成する国の一つウェールズ。およそ100年前、この国からある男爵一家が日本を訪れました。近年、その旅のアルバムが見つかったのですが、そこには驚きの記録が!深まる謎を追ってミステリーハンター・宮地眞理子さんがウェールズの旅へ!

今回はイギリス・ウェールズへ

ウェールズというと、ラグビーで世界ランキング2位(ワールド・ラグビー 2019年3月〜7月)というニュースを記憶していただけで、あまり知らない国でした。でも日本とウェールズを繋ぐ、一冊のアルバムから始まったこの取材では、ビックリすることが次々出てきて、ずっとワクワクしていました!ウェールズの男爵一家が日本を旅して、それからおよそ100年の時を経て…、今回ミステリーの扉が開き始めるんです!

きっかけとなったアルバムは4年前、この男爵の子孫が暮らすウェールズのお屋敷で見つかったものです。写真を見せて頂くと、1950年に焼失する前の金閣寺や、着物を着た男の子が遊ぶ様子、人力車、砂埃の舞う町並みなど、私の知らない日本が写っていました。当時、日本まで来られるのは貴族階級に限られたと思いますが、そもそもなぜその頃の日本へ!?しかも写真の中には、軍事パレードに参加する明治天皇や、後に首相となる人物など、単なる観光とは思えないものもあって…。

日本を訪れた男爵一家の子孫で、今回お話を伺った現在の若き男爵は、ご自身も10年前に日本に来られたそうです。でもその時はまだアルバムを見つける前で、ひいひいお爺さんが日本へ行ったことも、その目的も全く想像がつかなかったそうです。そんな当主さえ分からなかった壮大なミステリーに迫ってきました!

莫大な費用をかけて日本を訪れた目的とは…

ウェールズを訪ねて

ウェールズでは主にスランドゥドゥノという海辺の町にいて、そこは夏の避暑地のような場所です。思った以上に陽気な方が多くて、みなさん話好きで、よく話しかけてもらいました。またインドの方が多いからか、美味しいカレーの店もたくさんあって(笑)。

今回初めて訪れたウェールズで、深く心に残ったひとつが、ウェールズの男性合唱団の取材でした。一見普通のおじいちゃんたちですが、歌い出されると違うんですよ。この合唱団は、炭坑で働く人たちが仕事の合間に歌ったことから始まったそうですが、歌声の美しさや楽しさ、技術だけではなく、「一体何がこんなにすごいのだろう!?」と考えてしまう合唱なんです。

かつて炭坑夫だった男性に「仕事の時は何の歌を一番よく歌いましたか?」とお聞きすると、ふと言葉に詰まられたり、「讃美歌が多いけれど、ラブソングも歌っていたんだよね」と教えて下さったりしました。お話を聞きながら、彼らしか分からない世界があるのかもしれないなと…。まだ10代の若い世代の歌声もレポートするので、歌声に脈々と続くその何かを感じて頂けたらと思います。

合唱に秘められたドラマもレポート!

こぼれ話

約100年前、なぜ先祖が日本へ?番組の調査結果をお知らせしたところ、モスティン卿からメッセージを頂きました。日本語訳したものをご紹介します。

ご連絡どうもありがとうございます。大変興味深いことばかりです!全て納得がいきますね。レディ・オーガスタは美術や異文化にとても強い興味を持っていました。彼女が日本に特別な関心を持ったのもよくわかります。特に、19世紀の終わりに鎖国が解かれてからというもの、日本は国際的に広く認知されていきましたから。

アルバムに関しても多くのことを調べてくださってありがとうございます。1908年に私の家族が日本に行き、それから何年もの月日が経った後、日本に対して特別な強い関心を持つようになっていた私がそれを見つけたということ、なんと素晴らしい偶然なんでしょう。運命とは、時に不思議にはたらくものですね。
モスティン卿

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