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2019年8月31日 よる9時から放送
第1526回
森山未來が探る
神秘の国 イスラエルの秘密
ミステリーハンター
森山 未來
1984年8月20日生まれ、兵庫県出身。演劇、映像、パフォーミングアーツなどのカテゴライズに縛られない表現者として活躍。10月7日から舞台「オイディプス」に出演。また、辻本知彦とのユニット「きゅうかくうしお」の新作「素晴らしい偶然をちらして」は、11/22〜12/1まで横浜赤レンガ倉庫1号館にて公演予定。ミステリーハンターは今回が初めて。
70年前、古代から続く歴史ある地に建国した中東のイスラエル。日本ではまだ知られていないこともたくさんある国です。そんなイスラエルに向かったミステリーハンターは、俳優としてはもちろん、さまざまな表現で大活躍の森山未來さん!ご自身とゆかりがあるというイスラエルをレポートした森山さんにお話を伺いました。
世界中から訪れる人が後を絶たない
大都市テルアビブ そして聖地エルサレムへ!
僕は、2013年から1年間テルアビブに滞在していました。イスラエルというと多くの方が思い浮かべる街はエルサレムだと思いますが、テルアビブはエルサレムとは対照的な街だと言っていいと思います。僕が暮らしていた頃から大都市でしたし、建国後に開発が進んだ新しい街なので、アーティストや起業家が集まる自由でエネルギッシュな雰囲気があります。
1年間の滞在中には、それまでのイメージとは違うイスラエルの魅力を知ることができました。いつも凄いなと思うのは、タフな精神ですね。イスラエルの人たちには、自分たちで何とかしようという強い気持ちを感じます。そして今回の取材でも、個人にせよ企業にせよ改めてそんなタフさを実感しました。芸術の分野でも企業でも、そういった気持ちが世界からも注目されるような新しいものを生み出す原動力になっているのではないかと思います。
ミステリーハンター・森山未來!
ご感想は?
今回「世界ふしぎ発見!」で取材をさせて頂くことになり、ふと子どもの頃の自分を思い出したりもしました。多分インディ・ジョーンズの影響だと思うのですが、古代文明を掘り下げていくのが面白くて番組を見ていたなぁと。そして、まさかミステリーハンターという言葉が自分に向く日が来るとは(笑)。楽しくもあり、俺が?というこそばゆい感じもあり、ふしぎ発見っぽい撮影現場ではニヤニヤしてしまいましたね。
そして度々訪れているイスラエルですが、取材だからこそ実現できたこともありました。そのひとつが戒律を厳格に守る「正統派」と呼ばれるユダヤ教徒の方たちにお話を伺えたことです。僕の住んでいたテルアビブには、正統派の方たちは少なく、街で見かけることはありましたが交流はありませんでした。ある一家のご自宅でシャバット(安息日)の再現をして頂いたのですが、その時の祈りの言葉が印象的でした。目の前の食べ物に感謝しましょう、家を支えてくれる女性に感謝しましょう、子どもは宝と感謝しましょう、家を守ってくれる父や祖先を敬いましょうと。言葉ひとつひとつが、とてもシンプルなことに感銘を受けました。貴重な体験でしたね。
僕がイスラエルへ行こうと思ったのは、日本で演出と演者として共演した、アヴシャロム・ポラックとインバル・ピントの創り出す世界観に惹かれ、共に表現を探ってみたいと思ったから。彼らのダンスカンパニーがあるイスラエルへ行ったのです。ですから最初はイスラエルという国に特に興味があった訳ではないのですが(笑)。昨年はプライベートでも行っていますし、今は自分に刺激を与えてくれる人がいて、またそういう方たちと出会える大切な場所になっています。番組をご覧のみなさんにも、これまでのイメージにないイスラエルをお伝えできれば嬉しいです。
こぼれ話
森山未來さんのお話の続きをお楽しみください!
森山さんおススメのイスラエルの食
イスラエルには、さまざまな国にルーツを持つ人たちが暮らしているので、料理にも多様性があり、僕は食で困ったことはありませんでした。そんななかで、僕がイスラエルの料理に欠かせないものだと思うのが、タフィーナという白ゴマのペーストです。このタフィーナ、和食の出汁や醤油のような感じで、野菜、肉、魚すべての素材、そしてあらゆる調理法の料理にかけて食べます。日本人の好みにも合っていると思いますよ。
また野菜の料理もおススメです。イスラエルには、ベジタリアンが多いのですが、野菜だけの食事でも満足できるなと感じます。新鮮で美味しい野菜が安く手に入りますし、野菜料理といっても決してあっさりしたものばかりでなく、メニューも豊富です。
レッツ・フォークダンス!
フォークダンスも、この国の多様性を感じる興味深いものでした。また、みなさんの輪に入って一緒に踊って改めて感じたのは、こういった誰もが踊れるダンスの持つパワーです。日本の盆踊りもそうですが、輪になって、一定方向に進み、曲が続く限り終わりがないダンスというのは、踊っていくうちに自然と気持ちも身体も高揚してきますし、踊っている人たちとの一体感を感じられる。どこでも通じる共通言語のようなものだと思いました。
オフショット