日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2019年6月15日 よる9時から放送

第1516回

シルクロードのど真ん中に 「日本」がいっぱい!?
青の都ウズベキスタン

ミステリーハンター

平田 薫 (ひらた かおる)

1989年12月15日生まれ。宮城県出身。女優として映画、TVドラマ、舞台、CMなどで幅広く活躍中。趣味は、手芸、フィルムカメラ、料理。Twitterやインスタグラムでもロケの様子を公開中。ミステリーハンターは、今回で2回目。

シルクロードの交易路として栄えたウズベキスタン。ティムール帝国時代に築かれた美しいモスクや霊廟が建ち並ぶサマルカンドは、青の都と称され世界中の人たちが一度は訪れたいと憧れる街です。そんなウズベキスタンで知られざる日本との縁と、この国の魅力をレポートしてきたミステリーハンターの平田薫さんにお話を伺いました。

「世界ふしぎ発見!」の取材班が取材攻め!?
親日国ウズベキスタン

日本では、ウズベキスタンというと日本とあまりご縁のない国と思われている方が多いのではないでしょうか。私もそうでした。ですがウズベキスタンの方たちは日本と日本人にとても好印象を持ってくださっていて、行く先々で温かなおもてなしをして頂きました。ウズベキスタンは親日国なのです。そしてなぜ親日の方が多いのかということは、多くの方にお伝えしたいことのひとつです。現地で取材をしていて、ウズベキスタンの方はみなさんご存知なのに、日本ではそのことが殆ど知られていないことに少し申し訳ない気がしてしまいました。

国営放送始め数々のテレビ局の
取材受けた平田さん

ウズベキスタンの方たちが日本に親しみと関心を持って下さっていると感じたのは、みなさんに親切にして頂いたからだけではありません。私たちは何度も現地の放送局から取材を受けました。そしてテレビに出演すると翌日には街行く人が「あなた昨日テレビに出ていたわね!」と声をかけてくださるのです。それほど長い時間出演していたわけではないので、一体私って何の有名人!?と思ってしまいました(笑)。

日本留学の経験もあるアジズ副首相

また自ら案内役を買って出てくださったアジズ・アブドウハキモフ副首相には大変お世話になりました。世界遺産や遺跡などの有名スポットではない、ウズベキスタンの魅力を感じられる所を教えて頂きました。アジズさんは、日本に留学されていたこともあり、とても日本語がお上手なのですが、留学なさっていたのが若い頃なので時折若者言葉を使うことも(笑)。気さくなお人柄もあって、国政のトップの方というのをついつい忘れてしまうほどでした。ですから緊張することもなく、ご一緒していてとても楽しかったです。そしてかつてのアジズさんのように日本留学を夢見る子どもたちにも会え、日本への想いが聞けたのも嬉しかったです。

ポピーが咲く高原はアジズ副首相の
おすすめスポット

女子のテンションが上がる!
雑貨天国ウズベキスタン

サマルカンドで世界遺産のモスクなどを見た時、建物の美しさにも魅了されましたが、私が最も心惹かれたのはタイル一枚一枚に描かれた細かな文様の美しさです。市場で売られている陶器も素敵で、荷物が重たくなるのも覚悟でけっこう買ってしまいました(笑)。今、鮮やかな色彩のお皿は部屋に飾り、多分お茶などを入れるものだと思うのですが、紺色の柄のボウルをご飯茶碗として使っています。ウズベキスタンは、お買い物がめっちゃ楽しい国でした!可愛い雑貨がたくさんあるだけでなく、どれもびっくりするほど安いのです。女性の方は特に市場に行くとテンション上がると思いますよ!

陶器だけでなく、刺繍や織物も素敵でした。ウズベキスタンの伝統刺繍のスザニを取材した時には、みなさんの技術と根気の強さに感動しました。私も趣味で刺繍をしますが、根気がないから大作は作れません(笑)。ウズベキスタンでも手刺繍は少なくなって、ミシンで施すことも多いそうです。でも手縫いの刺繍はカーブするところが可愛らしく味があって、やはり違うと感じました。時間をかけて丁寧に仕上げている手刺繍は100年以上持つそうで、完成すれば代々受け継げる宝物になることも素晴らしいと思いました。

伝統刺繍スザニを家族で受け継ぐ一家

実は、このスザニの取材の時に撮影用に美しい刺繍が施されたジャケットをお借りしたのですが、そのジャケットを撮影後にプレゼントしてくださったのです!刺繍好きの私にはこの上ない贈り物でした。その後、山間部で取材をした時に、用意していた衣装では寒かった時もあって、早速着させて頂き重宝しました。これからも大切に愛用したいと思います。今回の取材では、こういった贈り物を幾度となく頂き、旅人をもてなすというシルクロード時代からの伝統スピリットに感銘を受けました。また訪れたいと感じるたくさんの魅力がある国でした!

こぼれ話

日本とウズベキスタンの絆を感じられる場所、日本語学校と抑留者資料館についてご紹介します。

旅行者でも先生になれる!
日本語学校「NORIKO学級」

駐在員だった大崎夫妻が設立した「NORIKO学級」は、子どもだけでなく大人も無料で日本語が学べる日本語学校です。日本語での会話や日本の文化について教えられるのであれば、資格や年齢の規定はなく、学生でも旅人でも先生になれます。ボランティアの先生は随時募集しています。また、今後の活動についてはNORIKO学級Facebookページにて随時告知されています。

●日本語学校「NORIKO学級」
住所:151-300 152. Fergana street. Rishtan city. Fergana region. Uzbekistan

現地の方たちから長く敬愛されてきた
日本人について知ることができる資料館

ジャリル・スルタノフ館長が、私費で建設した資料館。展示されている貴重な資料は、スルタノフ館長自身が長年かけて日本人抑留者を知る現地の人や当事者から話を聞き集めたもの。そして資料館の近くには、ウズベキスタンの地で亡くなった抑留者の日本人墓地もあり、こちらも現地の墓守によって美しく整備されています。資料館と共に訪れれば、日本人がウズベキスタンに刻んだ歴史をより深く感じられます。

●日本人抑留者資料館
住所:20, Yakkasaray street, Yakkasaray district, Tashkent city, Uzbekistan

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