2018年3月3日 夜9時〜
私もちょうどインドでロケをしていたので、飛行機で武市さんのいるラジャスタン州のビカネールへ向かいました。夕方の4時半頃に着いて、そこでまず驚いたのが、周りに本当に何も無い場所だったこと!視界が開けた平原にあるのは椰子の木だけで、よく見るとその奥の方に、動物と戯れている女性がいる!?というのが最初の印象でした。
武市さんがラクダアートの制作をされているところに連れて行ってもらうと、そこは平原の中にポツンとある石造りの家。ラクダのビリーちゃんと武市さんだけで住んでいると聞いてビックリしました。それにふと部屋の片隅を見ると、服がゴミ袋に入っていて口を縛ってあるんです。その理由を聞くと、夜は風が吹き込んでとても寒い上に、埃や砂が服に入ってしまうからと。お風呂とトイレは石で囲っただけの場所でしたし、正直、ビリーちゃんの毛を刈る時だけここへ通った方が良いのでは?と思いました。でも…、そういうことではないんですよね。
「インドの一般的な生活から見ても厳しい環境でしたが、武市さんは嫌な
顔ひとつせず、ただラクダアートのことだけを考え生活されていました。
たまに隣の方が料理や搾りたての牛乳を分けてくれるなど、多くの人に
支えられている印象を強く受けました」(担当ディレクター)
「あ、お金が無くても本当に好きなら行動が出来るんだ」と、その本気の思いに、色々なことを見せてもらえたと思います!4年前、ミステリーハンターとしてラクダアートに挑戦して、自分の中で決着がつけばそこで終わりですよね。でもその後も挑戦し続けている武市さんの姿は、私自身を振り返るきっかけにもなりました。また動物の毛のカットと聞いて思い浮かぶのは犬のトリミングくらいでしたが、全く馴染みのないラクダの毛のカットで、想像を超える美しさと出会えました!
はたしてラクダアート選手権の結果はいかに?