2017年7月8日 夜9時〜
今回の取材では、標高3500mを超える場所に首都があり、周囲に8000m級のヒマラヤが聳えるムスタン王国を訪ねたミステリーハンターの竹内海南江さん。そんな高地ロケならではの体験や意外な持参アイテムとは…?
最近アウトドアのお店で、食べる酸素というサプリメントを見つけました。標高の高いところは酸素が薄いですし、私も以前エベレストのロケで少し酸素不足になる経験をしましたが、そのためのサプリメントがあるんですね!
そんな標高の高い場所で体験することのひとつに、味覚の変化があります。例えば高度1万フィートの飛行機の中を想像してみて下さい。気圧が下がりますよね。そうすると塩分と糖分の感じ方が3割減になるんです。標高1000m、2000mの登山でも、お弁当は塩気や甘味を強めにしないと、せっかくのごはんが美味しく感じられないかもしれません。
今回の取材は標高3000m以上で、普段は「甘過ぎる物を食べると貧血を起こす!」というカメラマンが、羊羹をチュルッと食べて「うまっ!」と言っていました(笑)。塩気のある物は梅干しを持って行きましたが、マイルドなタイプではなく昔ながらの梅干しです。いつもなら「しょっペー!」となりそうな梅干しをみんなで「美味い!美味い!」と食べていました(笑)。
滞在中はテント生活
また塩気や甘味と違って、苦味と辛味と旨味は、標高が高いところでも変わらないんです。唐辛子など辛い物と一緒にご飯を食べると、食が進みますね。だから調味料として山椒の粉や七味、あと旨味調味料を持っていきます。もちろん入れなくても十分美味しいですが、入れるとさらに美味しくなるので「魔法の調味料入れる?」って(笑)。ほかにはやはり高カロリーの物が良いからドライフルーツやナッツ類を持っていきました。
それと今回、意外と好評だったのがスルメイカ(笑)。これも旨味の塊ですし、裂きイカなどもおすすめです。旨味が濃縮されているおつまみやお菓子は、標高が高い場所で本当に美味しく感じます。
そんな味覚の変化を実験しやすい場所はやっぱり飛行機ですね。機内だからこそ美味しく感じられる一番の物は、トマトジュースだそうですよ。地上では苦手でも、トマトジュースの味は旨味だから、機内で飲むと美味しくなるとか。試してみるのも面白いのでは?