2016年9月17日 夜9時〜
日本で育った私ですが、両親はペルー育ちなので我が家の家庭料理はペルー料理なのです。家で食べる和食は、味噌汁とうどんくらいでしたね。家族の記念日などには、ペルー料理のご馳走を作ったり、ペルー料理のレストランに行ったりしています。ですから現地でペルー料理が食べられるのも超楽しみにしていました!この機会を逃すなとばかりに密かに食べたいものリストを書き出していったほどです(笑)。
比嘉さんも大好物というセビーチェ
ごく一般のペルー家庭料理は日本でもだいたい作れるのですが、現地とは微妙に味が違ってしまうのです。多分、ペルー独特のレモンやトウガラシが日本では手に入らないからだと思います。都内に1軒だけあるペルー専門店で調味料は購入できるのですが、フレッシュなものを使った料理は美味しさも格別なのです。セビーチェは日本でも食べられる代表的な中南米のメニューですが、現地で食べたペルー産レモンを使ったセビーチェは最高でした。それから是非とも食べたかった牛の心臓、ハツの串焼きも美味しかったです!付け合わせのジャイアントコーンも嬉しかったですね。日本では乾燥したものをおつまみとして食べますが、ペルーでは茹でたものを付け合わせにします。どの国を取材しても食事はいつも楽しみですが、今回は思い入れがたくさんある分、食事の度にそうそう、この味!と満喫していました。
大発見のあったエル・カスティージョ遺跡で
研究を続けているギエルシュ博士
歴史を変えるような発見があった発掘調査現場を取材できるというのは、とても貴重な体験ですが、今回は自分のルーツにも関わるものだったのでより感慨深いものがありました。日本の学校で学んだ私は、ペルーの歴史をあまりよく知りません。折に触れて両親から教えてもらうことはありましたが、学校で習ったペルーの歴史は世界史の中の一部。そのことを寂しく、残念に思っていました。ですから今回の取材で、プレインカ、ワリについて知ることができて嬉しかったです。ペルー滞在中は、インカ以前にこれほど素晴しい技術や文化があったなんて!と驚いてばかりでした。そして現地で見たものや、教えて頂いたことに感動する度に、私自身の中でその感動がペルーへの誇りに変わっていきました。それは故郷を愛し、誇りに感じたいと思っている私にとって、とても幸せなことでした。
今後の調査結果も気になるエル・カスティージョ遺跡