2013年12月28日 夜9時~
撮影中に起きた驚きの出来事などを、ミステリーハンター・春香クリスティーンさんや、担当ディレクターが教えてくれました!
今回出題するクエスチョンのひとつに、「伊勢神宮で遷宮が始まる時、神官がある生き物の物真似をして、その始まりの合図とします。ではその鳴き声のもととなった生き物とは?」という問題が用意されていました。でもロケ当日、その生き物の鳴き声を録音することが出来なくて、解答をどうご紹介しようかスタッフさんたちと悩んでいました。そんな時、ものすごい出来事というか、出会いがあったんです!早朝から伊勢神宮を訪れていた私たちの近くには、朝一番で参拝に来られた方たちもいました。その中にいらしたスーツ姿の男性が、「いつも番組を見ていますよ」と私に声をかけて下さいました。そこで何気なくお話しをしていたら、「実は、僕は前々回の40年前の遷宮の儀式で、始まりの合図をしたんですよ」と仰ったんです!?
それからは、カケコーと呼ばれるこの合図についてお話を伺ったり、素晴らしいかけ声を聞かせて頂いたりもしました。ちなみにクエスチョンの正解は、天照大御神の使いと言われ、伊勢神宮で放し飼いにされているニワトリ。始まりのかけ声は誰にでも出来るお役目ではないですし、もし私に声をかけて頂けなかったら、それまでだったことですよね。しかもその日がロケ初日だったので、こんなことってあるんだ!?伊勢神宮はやっぱり何かある!と、本当に驚かされました!
偶然?ご縁!?出会った男性は、元伊勢神宮神官の上野貞文さん
しかし残念ながらこの出題はオンエアされないことに…
「上野さんに撮影にもご協力を頂き、正解VTRを製作しましたが、遷宮当日の10月2日、様々なテレビ番組でカケコーの合図を取り上げたため、急遽クイズの変更を余儀なくされました…」(ディレクター)
番組では、出雲大社で5月に執り行われた遷宮の様子をご紹介しましたが、当日の天気予報は終始雨でした。実際、曇り空が広がっていて、時折小雨が降る状況だったんです。ところが夜8時、大国主大神がお仮殿から綺麗になった御本殿へ移動を始めると、さっきまで降っていた小雨がぴたりと止みました。そして移動が終わり、ご本殿の扉が閉められる音がした途端、しとしととまた雨が…。あまりのタイミングについ興奮してしまい、神職の方に「すごい奇跡が起こりましたね!」と話しかけると、「うちの神様は本当に力が強い神様ですから」と仰いました。まさにそれを証明するような出来事でした。
また実はもうひとつ、驚かされた事がありました。
出雲大社で神々がご縁結びを行う旧暦10月の神在り月は、全国八百万の神々がまず出雲の稲佐の浜に集まり、そこから出雲大社へ向かいます。残念ながらこのお祭りの様子は、番組内でご紹介出来ませんでしたが、この神迎え祭りでも、普通ならありえないことが起きたんです。午後7時から始まる神事の直前、午後6時半から突如大雨と強風に見舞われました。神事は中止されるのではと心配していたのですが、午後6時50分には、なんと月まで見える晴れ間が広がったんです。そして稲佐の浜から神々が出雲大社へ移動し、建物に入られた途端にまた大雨!不思議な…、本当に不思議な土地、出雲の奇跡でした。
稲佐の浜で今年行われた神迎え祭りの様子
纒向遺跡発掘中!これからも目が離せません!
奈良県・桜井市の纏向遺跡では、番組で注目した発見から更に調査が進んでいます。今年も発掘調査が行われていて、番組で取り上げた建物の北側を発掘中です。一体何が見つかるのか…!?実は、纒向遺跡を調査し続けている発掘総指揮の橋本先生は、「金印」を探しているといいます。金印といえば福岡県の志賀島で見つかった「漢奴倭国王(かんのなのわこくおう)」の金印が知られていますが、もしかしたら纒向遺跡から、卑弥呼に贈られたと記述が残されている「親魏倭王(しんぎわおう)」の金印、もしくは邪馬台国の金印が出るのではないか…?発掘ロマン溢れる今年度の結果は、来年2月頃に発表だそうです。古代オタクとしては、非常に待ち遠しいところです。
纏向遺跡から今後さらに、どんなものが発見されるのか?