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第1297回
人類最古の神殿がトルコにあった!!

2013年11月23日 夜9時〜

人類の新たな歴史が紐解かれるという、注目の遺跡へ?

ユーフラテス川支流のバリフ川上流域へ向かいました。エジプトのピラミッドが造られた5000年前よりも遥か前…、約1万1000年前の人々が造ったという人類最古の巨大建築物をレポートします!ロケの前に資料を読みましたが、実際に行ってみると、イメージとは全く違っていました。時代でいうと、造られたのは狩猟採集の頃で、まだ農耕も始まっていない段階。ところがそこにあったのは、僕の倍以上ある巨大な柱が、整然と形作られた様子なんです。「1万1000年前の人たちがどうしてこんな建造物を?周りは大きな岩だらけの山の上へ、一体どうやって重い巨石を?」と、考え始めたらもう止まらなくなりました。

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土器も金属も無かった時代の遺跡から発掘された動物の彫刻

その一方、すごく神秘的でそこにいると言葉を失うというか、自然と黙ってしまうんですよね。夜遅くまで撮影をしていてライトが消された時、月明かりの下にうっすらと遺跡が見えて、まるでタイムスリップをしたような感じになりました。「当時の人たちも夜遅くまで作業をしながら、こういう景色を見ていたのかな?」なんて思ったりも。

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「その独特な雰囲気も感じて頂けるといいですね」

発掘が急がれる遺跡!?

トルコ東南部のチグリス川上流で発見された遺跡です。実はこの遺跡は、これから何年か後にダム建設のために沈んでしまう場所にあるんです。今現在、発掘が進められている最中で、まだ解き明かされていないことがたくさんある遺跡なんですが…。

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発掘を手がける日本人研究者に同行
この遺跡からはなんと、頭蓋骨に赤と黒のラインが入った
1万1000年前の人骨が!?

今回の旅を通して、ひと言で遺跡と言ってもいろんな遺跡があるんだな、と思いました。水没してしまう遺跡の傍にある洞窟住居に代々住んでいたという男性の様子も印象的だったんです。同世代の方でしたが、すごく心が強いなと感じました。写真を撮らせてもらう時も彼は微動だにしないし、とてもクールな目差しで、何も失うものが無いかのような…。後についてただ歩くだけでも、彼が自然と歌いだす歌などから、すごく伝わるもの、感じることがあるんです。

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男性について洞窟住居のある岩山へ

遺跡を見に行くというと、「これはいつの時代、どんな人たちが作ったもので…」と説明を聞くのが、普通の見学だと思います。でも今回トルコで訪れた遺跡は違っていました。発掘が始まったばかりの遺跡を見に行く面白さや不思議さ、またその遺跡と共にあった人たちの物語を含めて、遺跡の見方が変わった体験でした。ぜひ楽しみにご覧頂きたいと思います!
また旅好きの僕にとって、ミステリーハンターはすごく楽しかったです。これからも挑戦したいですし、新しい発見も今後絶対に出てくるはずだから、何年か後に再び今回の場所へも行ってみたいです!

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当時の人を真似て、石で石を削ってみた阿部さん。かなり苦戦したパンダ!?

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