2012年8月18日 夜9時〜
■島に溢れる笑顔
■渡部陽一さんに現地で出会った子どもたちの印象を伺いました
今回の取材で出会った子どもたちとの思い出で、まず思い浮かぶのがコモド村に上陸したときのことです。陸路がないため、私たちはボートで村に向かいました。そしてボートが海岸に近づくにつれ、浜では子どもたちが歓声を上げて私たちを迎えてくれました。なかにはカヌーで海に出て、ボートと並走し歓迎してくれる子もいました。シャイな子どもたちかと思いきや、非常に積極的で大胆でした。嬉しかったです。そして家族を紹介してくれたり、学校へ案内してくれたり、食べているものや着ているもの、また自分で彫ったコモドドラゴン彫刻などを見せてくれたりと、次々と島の素晴しさを私に教えてくれました。
さらにカメラマンとして印象深いのは、子どもたちの服の色がとても鮮やかで美しかったこと。これはカメラマンとしてはとてもありがたいのです(笑)。紺碧の空、深い青の海、白い砂浜を背景に、オレンジ、黄色、ライトグリーンなどの服は、非常に映えるのですね。ファインダー越しに子どもたちが輝いて見えましたが、実際にも子どもたちは灼熱の太陽のように力強く輝いていました。
「光のインドネシア ― コモド島・フローレス島」写真9点 撮影:渡部陽一