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スーパー絶景2012
今見ておくべき地球の姿スペシャル!

2012年1月28日 夜9時〜

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竹内 海南江(たけうち かなえ)

「世界ふしぎ発見!」で訪れた国は100ヶ国を突破!!103ヶ国に!!!
CM、文筆業またトラベルリュックや帽子のプロデュースなどでも活躍中。著書にエッセイ『おしりのしっぽ』『お姫様と山男』(集英社be文庫)、短編小説集『アフリカの女』(幻冬舎文庫)、中編小説『うたかたの月』(幻冬舎)、散文写真集「グリオの唄」(ブルースインターアクションズ)。
オフィシャルウェブサイトは「かなな共和国」。

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今回の「世界ふしぎ発見!」は、時間を拡大したスーパー絶景スペシャル。26年に渡って世界を取材し続けた映像の中から、息をのむような絶景をダイジェストでお届けいたします!またミステリーハンターの竹内海南江さんと宮地眞理子さんは、今注目の絶景をそれぞれレポートします。ただ美しいだけじゃない、誕生以来刻々と変わり続けてきた地球の姿を感じる絶景をたっぷりとお楽しみください!

ミステリーハンターの竹内海南江さんが訪れたのは、アメリカとフランス。アメリカでは絶景の宝庫とも言えるグランドキャニオンを、タイムラプスという新たな撮影方法を使ってレポートします。その手法を生みだした映像作家のダスティン・ファレルさんと共に、グランドキャニオンの撮影に挑みます。雄大な風景はタイムラプスによってどのような絶景に変わるのでしょうか?
またフランスでは、1994年に発見された世界最古の壁画が描かれているショーヴェ洞窟へ。これまで最古とされていたラスコーの壁画よりさらに1万7千年も時代をさかのぼるおよそ3万2千年前に描かれたというショーヴェ洞窟の壁画。先史時代の貴重な資料ともなるその壁画には一体何が描かれているのでしょうか?竹内海南江さんにお話を伺いました。

タイムラプスの魅力について教えてください

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私たちが普段見ることのできないような美しい景色を見た時に、この風景を留めておきたい、もう一度見たいと思って写真を撮りますよね。それが一般的でしたが、今は動画も撮影できる高性能のデジカメが普及して、編集も自宅のパソコンでできますから、写真よりも映像を残したいという人が増えてきました。タイムラプスは美しい風景を映像にして残すための新しい撮影手法です。簡単に言ってしまうと、原理はパラパラ漫画と同じ(笑)。静止映像である写真を繋げて、アニメのように動画にするのです。番組では、その方法もご紹介しています。でも原理は簡単ですが、映像を完成するまでの作業はとても手間がかかって大変なんです。数時間連写し続けた厖大な数の写真データを丁寧にセレクトして、数分の映像に編集するのですから。最新の映像表現ですが、それを生みだすまでは超アナログ(笑)。ひたすら地道な作業をしなければなりません。

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その映像については、番組でじっくりと味わって頂きたいと思いますが、私はタイムラプスを見て、風景の美しさが濃縮されたような感じ、そして地球が生きている、回っているということがはっきり実感できると感じました。「わーきれい!」と感動した3秒後には、実は風景はすでに変化している。当たり前ですが、そのことに気付かせてくれるからこそ一瞬一瞬が愛おしく思えるのです。ビジュアルの美しさだけでなく心に響く物語を感じさせてくれるのもタイムラプスの魅力だと思います。優しく幻想的な映像でありつつ、今最も刺激的で新しい表現ではないでしょうか。

3万2千年前の地球を記した奇跡の絶景

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よく奇跡の絶景という表現を聞きますが、ショーヴェ洞窟は、まさに偶然が重なって奇跡を生みだした絶景と言っていいと思います。ショーヴェ洞窟のある地域は、他にも洞窟や洞穴がたくさんある所で、発見したのは地元の穴愛好家(笑)なんです。専門的な調査隊ではなくて、洞窟などの穴があったらとにかく入ってみようという方たち。この洞窟は、1万年以上崩落によって閉ざされていたそうです。でも何かのきっかけで塞がれていた一部が崩れて穴ができ、それを偶然愛好家の方に発見され、入ってライトを点けるとびっくり実は大発見だったという(笑)。ずっと洞窟が開いたままだったら壁画は消えていたかもしれないし、また穴が開かなかったら未だ人知れず眠っていたかもしれない。今この時代に壁画が見られたというのは、まさに奇跡だと思います。

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現在洞窟は、厳重に閉められていて人は入れません。入口にはいくつも監視カメラがあって、扉もカード式の指紋認証、怪盗ルパンが現れてもそう簡単には入れないほど厳重です(笑)。記録のため以前一度だけ撮られたカメラマンによる映像を番組でご紹介しますが、その壁画は躍動感に溢れとてもアーティスティックでした。自然に対する畏敬や憧れというのは、今も太古の人も変わらないのだと感じます。また自然を見たときに、それを自分なりの表現で残したいと思うのも人間ならではの感情なんでしょうね。

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