ニュースの視点

ニュースの視点 午後3:00〜4:00 再放送 同日午後9:00〜10:00

事件・事故や政局、環境や教育問題、経済の動向から国際政治まで・・・。限られた時間では、伝えきれない事実や真実、捉え方があります。「ニュースの視点」では、時事問題の中から毎日一つのテーマを絞り、時にはゲストや専門家を招いたり、現場から生中継を繋いだり、TBS NEWSのキャスターが、政治部、経済部、社会部、海外特派員などの現役記者や解説委員と共に、ニュースの本質に迫ります。

2018年08月放送

2018年08月19日放送

#2539「忘れられた危機 ウクライナ紛争」

解説   :アグネス・チャンさん
キャスター:樺島彩

【テーマ】
ウクライナ東部で、独立を訴える親ロシア派とウクライナ政府との紛争が始まって4年以上が経ちました。2015年の停戦合意後も、政府管理下にある地域と親ロシア派の支配地域とを分断するコンタクトライン=接触線をはさみ、両者の衝突は今も散発的に続いています。コンタクトラインの両側にはウクライナ側、親ロシア派それぞれの検問所が設けられていて、一つの国が分断されている状況です。このコンタクトライン周辺の学校や病院などをユニセフ・アジア親善大使として訪れたアグネス・チャンさんに、現地の写真とともに話を聞きます。
【放送後記】
コンタクトライン15キロ圏内には約20万人の子どもが生活していて、子どもたちは砲撃や地雷の被害、教育の中断、避難生活など様々な影響が出ています。子どもたちが砲撃で家族を亡くしたり、大けがをしながらも懸命に生きている姿に胸が痛くなりました。遠い日本から私たちができる支援は、まずはこのような現状を知ること、そして、犠牲になっている人がいるということを忘れず思いを寄せ続けることだともおっしゃっていました。ウクライナの現状をはじめ、世界各地で起きている紛争など人道問題についてあらためて考える機会となりました。
(樺島彩)

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