ニュースの視点

ニュースの視点 午後3:00〜4:00 再放送 同日午後9:00〜10:00

事件・事故や政局、環境や教育問題、経済の動向から国際政治まで・・・。限られた時間では、伝えきれない事実や真実、捉え方があります。「ニュースの視点」では、時事問題の中から毎日一つのテーマを絞り、時にはゲストや専門家を招いたり、現場から生中継を繋いだり、TBS NEWSのキャスターが、政治部、経済部、社会部、海外特派員などの現役記者や解説委員と共に、ニュースの本質に迫ります。

2017年11月放送

2017年11月18日放送

#2518「“『イスラム国』後”の中東は・・・」

ゲスト:フォトジャーナリスト 佐藤慧氏
解説:TBS外信部 前中東支局長 アキ場聖治
キャスター:金井憧れ

【テーマ】
10月、過激派組織「イスラム国」がシリアで最重要拠点としてきたラッカが陥落、7月のイラク・モスルに続きラッカも失ったことで「イスラム国」の衰退は決定的になりました。そんな中、「イスラム国」によって覆い隠されてきた中東問題が再び表面化してきています。オスマン帝国の時代まで遡る「クルディスタン」の独立をめぐる問題です。中東の新たな火種となりかねないこの問題について、そして今後の中東の行方について9月のイラクのクルド独立住民投票を取材したフォトジャーナリストの佐藤慧さんとTBS外信部のアキ場聖治・前中東支局長に聞きました。

【放送後記】
日本という島国に住んでいると、他民族との紛争という話はなかなか実感がわきにくいと思います。特に日本であまり大きく語られないクルディスタンの問題は、私にとってはイメージしづらいテーマでした。しかし、実際に現地を取材された方々のお話を聞いていると、どんどん興味がわいてきて、同じ地球という星に住む人間が抱えている問題は、他人事ではないということに気付かされました。クルド独立住民投票の取材をされていたフォトジャーナリストの佐藤慧さんによりますと、クルド人の魅力について現地の方は、「世界一フレンドリーな人たち」だと自信を持っておっしゃっていたそうです。海がなく周辺各国の思惑に翻弄され続けてきたクルド人たち。まずは何事も関心を持ち、調べて、できれば足を運ぶ・・・さすがに中東に足を運ぶのは簡単ではないですが、第二のドバイともいわれるイラクのクルド人自治区の都市を自分の目で見たら、また世界が一気に広がるのだろうなと感じました。(金井憧れ)

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2017年11月11日放送

#2517「経済見通しと老後のための投資」

ゲスト:楽天証券経済研究所 山崎元 客員研究員
インタビューゲスト:個人投資家 桐谷広人さん
キャスター:岸田彩加

【テーマ】
10月、日経平均株価が16営業日連続の上昇となり、史上最長を記録しました。さらに11月にはバブル崩壊後の最高値を更新。株式市場からは明るいニュースが増えていますが、景気回復の実感がある人は少ないのではないでしょうか。個人投資家の桐谷広人さんのインタビューをまじえ、今後の経済の見通し、さらには「NISA」や「iDeCo」なども含め、老後に備えた「投資」について考えます。

【放送後記】
日経平均株価の連騰、最高値更新と、株式市場で明るいニュースが伝えられる中、日本の経済状況と投資についてお伝えしました。

投資というとギャンブル、怖いというイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、ここ数年は、iDeCo、NISAなど国が勧める投資の手段が登場しています。
日本は貯蓄好きと言われていますが、マイナス金利の現在は、貯蓄と投資をうまく使い分けていかなければいけないとのこと。
ゲストの経済評論家、山崎元さんは、iDeCoなどで買える商品の中には手数料が高かったりするような「地雷」と呼べる商品もある、とおっしゃっていました。
優待生活で有名な桐谷広人さんのお話の中でも、ご自分の経験から現在のスタイルが確立されたということでした。
投資のリスクは、避けられないことです。投資をうまく利用していくためには、自分でしっかり勉強することが大切なのだと感じました。
今回は日本経済の最先端にいる方たちに直接お話を伺えてとても勉強になりました。

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2017年11月08日放送

#2516「フィリピン『揺れる子どもの人権』」

ゲスト:フォトジャーナリスト 安田菜津紀氏
キャスター:佐藤友香

【テーマ】
フィリピンで、刑法の処罰対象を15歳から9歳に引き下げる法律が検討されています。日本でいえば小学3年生の児童に対して、最も重いもので死刑を科すことが可能になるというもの。この背景にはフィリピンの「超格差社会」が生み出す、ストリートチルドレンの問題が要因のひとつとしてあげられます。現地の青少年鑑別所などを取材したフォトジャーナリストの安田菜津紀さんに、その背景や問題点を聞きました。

【放送後記】
今年訪れたマニラは驚くほど近代的でした。日頃の報道で目にする悲惨な麻薬戦争などウソのような景色が広がっていました。現地に駐在する日本人の方々に話を聞いても大統領の評判はすこぶる高く、西側メディアが暗い部分にだけ焦点を当てているという声が大半。しかしそんな一方で、安田さんが出会ったフィリピンの子どもたちは壮絶な環境にいました。「助けて」と訴える収監された迷子たちを目の前にしたら、私はどんな目で彼らと視線を交わすのか。そんな問いを突きつけられたようでした。(佐藤友香)

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