【テーマ】
「シリア難民」といえば、トルコやヨルダンといった、シリアの周辺の国々に多く逃れているイメージがあります。そんな中で、今回紹介するのは、遠く、さらに海を越えて、オーストラリアで暮らしている、あるシリア難民の家族。彼らの抱える事情とその思いを、取材したフォトジャーナリストの久保田弘信氏に伺います。

【放送後記】
シリアからオーストラリアに移り住んだ、母親と息子、2人だけの難民の家族の暮らしをご紹介しました。難民のニュースは、命の危険があったり迫害されていたりと避難先であっても辛い思いをしているものが多いですが、2人は、現在は幸せな様子で、「オーストラリアに来られてとても幸せ。戦闘が終わってもシリアに絶対に戻りたくない」と語る言葉には、彼らの、オーストラリアにたどり着くまでの日々がどれほどつらいものだったかが感じられました。
難民は避難先でも難民同士のコミュニティを作り、地元民と対立してしまう、という話もありますが、彼らはクリスチャンという事もあり地元に馴染みつつあります。特殊な例かもしれませんが、今回は難民の幸せな様子を見る事ができて心が温かくなりました。（尾島沙織里）

【テーマ】
突然の解散表明から、およそ2か月。
EUからの離脱方針などが大きな争点となったイギリス総選挙が今月8日に行われ、メイ首相が率いる与党・保守党は、第1党ではあるものの過半数に届かないという結果となりました。
今回の選挙結果は、イギリスの将来・EUとの離脱交渉にどのような影響を与えるのでしょうか。

【放送後記】
EU離脱を決めた国民投票からまもなく1年。国民の信任を得て、EU離脱交渉へ臨みたかったはずのメイ首相ですが、与党・保守党は議席を減らす格好となりました。
過半数を割り、対EUでは迷走も懸念されます。
一方で躍進したのが野党・労働党です。若年層を中心に政治への関心を呼び覚まし、生活に寄り添った政策をアピールすることで支持を集めました。メイ首相は続投を表明していますが、向かい風の中の船出となったことは間違いありません。
国民投票では僅差でEU離脱が決定されたものの、離脱のあり方の強硬さや穏健さという点では、まだ、国民に迷いがあることが浮き彫りになりました。この感情をどう受け止め、今後の舵取りをしていくのか。
イギリスのみならず世界への影響も注視していかなければなりません。
（菊野理沙）

【テーマ】
4月26日から5月1日にかけて、中国・杭州で「中国国際アニメフェスティバル」が開催され、82の国・地域のアニメ関連企業が出展し、6日間で延べ139万人が参加しました。日本で原画を作製し、中国で動画を完成させる・・・日本のアニメが違法にアップロードされる・・・そんなステレオタイプの関係はひと昔前の話。日・中アニメ市場の最前線では大きな変化が起こっていました。まさに大変革の最中にある日本と中国のアニメ事情に迫ります。

【放送後記】　
アニメと言えば日本、というイメージも間もなく中国にとって代わられてしまう可能性を感じました。インターネット動画を見ることが日常化するといった環境の変化も助け、中国におけるアニメ市場は拡大するばかり。将来的には、中国アニメで中国語を学ぶ日本人が続出、なんていうこともありそうです。
（佐藤友香）

【テーマ】
6日（火）午後3時からのニュースの視点は
日々、経済成長を続けているアフリカについて取り上げます。
米国、欧州、アジアとはまた違うアフリカでのビジネスチャンスの可能性は？