JNNドキュメント

JNNドキュメント 毎週(火) 午後11:00〜12:00

地上波では、地域ごとにしか見ることのできない地方局制作のドキュメンタリー番組を毎週お届けします。
TBSの日本全国28局の系列局、JNN(Japan News Network)が誇る日本各地の取材班が、時間をかけて紡いだ秀逸のドキュメンタリーをお送りします。

2021年11月放送

2021年11月30日放送

コーヒーの時間

南日本放送

開聞岳の麓にある1軒の喫茶店。
ここには、毎朝同じ時間に顔を合わせ、共に過ごす人たちがいる。

地元の農家や漁師、仕事前に訪れる販売員、独り暮らしの高齢者、
・・・年齢も職業もバラバラな面々が、それぞれの生活の中で
ひと息つく時間を求めてやって来る

コーヒーを手に始まるのは、他愛のない世間話。3人寄れば、
たちまち賑やかな会話が始まる。家族でも友人でもない・・・
だけど毎日顔を合わせる間柄。この店だけの不思議なつながりが
生まれている。

店主の冨尾一江(とみお・かずえ)さんは、店を開いて20年
余り。朝5時半には店を開け、早朝から働く農家や漁師を
迎える。

ここへ来る人たち、それぞれに欠かせない「かいもん」時間とは?
コーヒーの店「かいもん」の日々を追った。

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2021年11月23日放送
〜津軽三味線・軌跡と奇跡〜

津軽のキセキ

青森テレビ

青森県津軽地方に伝わる「津軽三味線」。激しく叩きつけるダイナミック奏法、テンポの速さと即興性。その音色は時代や国境を越えて、多くの人々を魅了してきました。かつて、盲目の三味線弾きの門付け芸だった津軽三味線。これまで津軽三味線を描いた映画やテレビ番組は、過酷な運命や厳しい風土と結び付ける描写がほとんどでした。多くの人にとって津軽三味線の音色は、吹雪や荒れ狂う海と重なるのではないでしょうか。しかし、地元に受け継がれるこの時代の津軽三味線を見つめてみると、高校に三味線部があるほど若者たちに愛され、未来のエンタテインメントを紡ぎ出す魅力にあふれているのです。

三味線プレーヤーの上妻宏光さんが、三味線と関わりの深い青森・福井・沖縄を訪れ、それぞれの地域に息づく三味線を紹介、三味線を愛する人たちと出会います。各地の音と触れ合いながら、上妻が再認識した津軽三味線の魅力とは…。さらに上妻と地元高校生たちが、りんご園でセッション!スタイリッシュでクールな新時代の津軽三味線の音色を奏でます。泉谷しげるさんによるナレーションにもご注目ください。

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2021年11月16日放送

キツネを追った少年 動物写真家・井上浩輝の世界

北海道放送

動物写真家の井上浩輝(いのうえ・ひろき)さんは、1979年生まれ、札幌出身。札幌南高を卒業後、新潟大学法学部を経て東北学院大学のロースクールに学び弁護士を目指した。しかし司法試験で挫折し、大好きなカメラを手に、ひとり美瑛の丘へと向かった。そこで出会ったのは1匹のキタキツネ。井上さんは、その美しさに夢中になった。
2016年、井上さんはキタキツネの写真で、米誌「National Geographic」のネイチャーフォト部門で、日本人で初めてのグランプリを受賞する。井上さんがキタキツネの写真を通して、見るものに語り掛けるのは、幸せとは何か?そして亡き母親への思いとは…。
今回の番組は、通常のテレビ放送の、4倍の高精細度をもつ4Kによる撮影によって、子ギツネたちの誕生からひとり立ちするまでを、井上さんとともに追います。何とも愛くるしい子ギツネが立派なキタキツネになっていく姿、そして春から夏にかけての、北海道の美しくもはかない自然の彩をあますことなく描きます。

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2021年11月09日放送

世界へ発信!しずおかの天ぷら

静岡放送

 日本最高峰の天ぷら屋が静岡にある。その名は「板前てんぷら成生」 。店主の志村さんは大学卒業後、サーフィンがしたくてオーストラリアへ。そこで皿洗いのバイトを始めたことがきっかけで料理の道に入った。帰国後、焼津の割烹料理屋で修業。そこでお座敷天ぷらを任され、天ぷらの奥深さを知ることになった。そして2007年、カウンター7席の自分の店をオープン。しかし最初からうまくはいかず、食材を買う金が底をついたことも。そのとき励ましてくれたのが、成生の立ち上げから二人三脚でやってきた、焼津のサスエ前田魚店の5代目・前田尚毅さんだった。地元の食材にこだわって2人でメニュー構成を考えていき、今や県外の美食家たちがこぞって訪れる人気の天ぷら屋に成長した。川崎出身の店主・志村さんは、東京への進出を考えていた時もあったが、移転先は同じ静岡に決断した。                         
志村さん曰く、「僕は静岡で育ててもらった。恩返しの意味で静岡に新店舗を構えた。もっと世界中の人に来てもらいたい」と新店舗への決意を語る。
番組では、新生「てんぷら成生」のオープンまでに独占密着。歴史ある美しい庭園を眺めることができる新店舗では、静岡にゆかりのある徳川家康にちなんだ新メニューを出そうとしていた。それは「甘鯛の鱗なしの天ぷら」。果たして日本が誇る天ぷら職人と魚屋が、どんな仕立てをして、どんな火入れをするのか?試行錯誤を繰り返して、完成するまでを追った。
「静岡を、そして静岡食材をもっと世界に発信したい!」
静岡を誰よりも愛する男・志村剛生が生み出す、静岡でしか食べることができない天ぷらに密着した。

2021年11月02日放送
〜あるBC級戦犯の遺書

永遠の平和を

RKB毎日放送

1945年、日本はポツダム宣言を受諾し敗戦した。宣言の中には「戦争犯罪人を処罰する」ことが盛り込まれていた。福岡県嘉麻市出身の藤中松雄は、BC級戦犯として1950年4月、
スガモプリズンで処刑された。28歳で命を奪われた松雄には妻と幼い二人の息子がいた。松雄は21枚、7千字の遺書を残している。太平洋戦争開戦直後、20歳で召集され海軍に入隊した松雄は、終戦の年の4月、沖縄県の石垣島で米兵捕虜3人の処刑現場に立ち会っていた。横浜裁判で最大、41人に死刑が宣告された「石垣島事件」だ。松雄の次男の孝幸さんは、そこで何が行われ、父がどう関わったのかを知らなかった。父の死から70年経って、孝幸さんは、法廷での父の姿を初めて見た。そして、アメリカと日本に残る公文書から、孝幸さんが知らない事件と裁判の事実が次々と明らかになる。

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