JNNドキュメント

JNNドキュメント 毎週(火) 午後11:00〜12:00

地上波では、地域ごとにしか見ることのできない地方局制作のドキュメンタリー番組を毎週お届けします。
TBSの日本全国28局の系列局、JNN(Japan News Network)が誇る日本各地の取材班が、時間をかけて紡いだ秀逸のドキュメンタリーをお送りします。

2019年04月放送

2019年04月23日放送

その治療、本当に必要ですか〜小児歯科で命を落とした子どもたち〜

制作:RKB毎日放送

【内容】

去年7月、当時2歳半だった山口叶愛(のあ)ちゃんが死亡した。異変が起きたのは、福岡県内の小児歯科でむし歯治療を受けた後。唇が紫色になり目の焦点が合わなくなった娘の様子に気付き、院長に繰り返し訴えたが、院長は「よくあること」などと言うだけで救急車を呼ぶなどの措置はとらなかった。両親が自力で近くの病院に運んだが、叶愛ちゃんは、その後大学病院に搬送され、2日後に死亡した。司法解剖の結果、死因は麻酔薬の急性中毒による低酸素脳症とみられている。小児歯科で幼い子どもが死亡する悲劇が繰り返されている。福岡県内では、18年前にも佐々木桃香ちゃん(当時2歳)が治療中に心肺停止となり、5日後に亡くなった。小児歯科の理事長は業務上過失致死罪で有罪判決を受けた。カルテなどから、叶愛ちゃんと桃花ちゃんが受けた治療には多くの共通点があることが見えてきた。歯科治療の現場が抱える構造的な問題と深い闇に迫る。

2019年04月16日放送

八雲の帰郷〜佐野史郎&山本恭司ギリシャ朗読ライブ〜

制作:山陰放送

【内容】

「怪談」、「知られぬ日本の面影」などで知られる明治の文豪、小泉八雲ことラフカディオ・ハーン。没後110年を迎えた今年、生誕の地、ギリシャで、俳優の佐野史郎さんとミュージシャンの山本恭司さんが「朗読の夕べ」と題した、朗読パフォーマンスを行った。八雲がこよなく愛した松江で少年時代を過ごした二人が、2歳でギリシャを離れ二度と戻ることになかった地へ、また4歳で別れ生涯、再会する事のなかったギリシャ人の母のもとに、八雲の魂を「言葉」で連れ戻す。番組は二人の熱い思いをドキュメンタリータッチで描いていく。

2019年04月09日放送

新九州遺産 稲(マイ)作りの島 西表島

制作:琉球放送

【内容】
豊かな恵みを戴くために祈りを捧げる。世界自然遺産の候補地・西表島には、稲作文化の原点とえる風習が数多く残っている。▽厳かな祈りの歌を聴いて育つ苗や収穫を迎えるまで楽器も手拍子も厳禁となるタブー期間があるなど、今も稲作儀礼の精神が生きている。
自然と共に長年暮らしてきた「島の知恵」を稲の生長と共に描く。

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2019年04月02日放送

かんたくんとかえでちゃん〜輪島一家の涙と笑いの日々〜

制作:北陸放送

【内容】
金沢に住む輪島寛太くん(小5)と妹の楓さん(小3)は、共に自閉症。母・満貴子さんは、寛太くんが得意な漫画やイラストや楓ちゃんが夢中の切り絵を活用したクッションやタペストリーなどの制作を始めました。夫の裕之さんの協力を得て、一昨年、自宅に工房WAJIYAを開きました。 
 
多くの人に自閉症への理解を深めてもらいたい、そして、子どもたちの応援団や共に支え合える人々と出会いたいというのが目的です。

世間にカミングアウトするのは勇気がいりました。しかし、地元のデザイナー橋本さんに出会ったことから、楓ちゃんの切り絵を活用したアート作品がある審査会で優秀賞を受賞したことが転機となり、希望と勇気が沸いてきたといいます。

それをきっかけに、本の自費出版に始まり、コンビニの年賀状イラストに採用されたり、JTB本社屋に展示するパラリンアートに選ばれたり、公共施設のマークに採用されたり、大手企業からのオファーも舞い込んできました。

しかし、自閉症のこどもたちは細かなオーダーは関係なく、自由に創作するだけ。母の真紀子さんは頭を悩ませながら、こどもたちの性格や特性をじっくり観察、様々なアイデアで作品を活用させています。

番組では、笑いあり涙ありの日常を中心に、自閉症の二人の子どもを抱え親亡き後の子どもたちが生きていける仕組みを子どものアートを活用して作ろうと奮闘する両親、そして、懸命に今を生きるこどもたちの姿を紹介しながら、親子のあり方、知的な障害のある人と共に生きるために社会ができることを考えます。


 

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