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みどころ

日本男子ツアー最終盤のビッグトーナメント『カシオワールドオープン』。
国内最高となる賞金総額2億円、優勝賞金4000万円を賭けたビッグトーナメントである。
舞台は、ツアー屈指の雄大なコース、高知県の『Kochi黒潮カントリークラブ』。
日本のエース、石川遼の凱旋プレーである。
すでに新シーズンの開幕しているアメリカPGAツアーのシード選手として海外で活躍を続けている石川。南国高知でどんなプレーを見せつけるのか。
石川遼(23)は、アメリカPGAツアー本格参戦2年目となった2013-2014シーズン、開幕第2戦シュライナーズ・ホスピタルで最終日65のビッグスコアをたたき出し堂々の優勝争いを演じると、自己最高となる2位タイという好成績で早くも存在感を見せ付けた。
その後も度々上位進出を果たし、参戦1年目には成し得なかったPGAツアーのシード権を早々に確保、プレーオフシリーズにも初参戦し、最終的にワールドランキング83位、フェデックスポイントランキング72位として昨シーズンを終えた。 CASIO所属のホストプロとして迎えるこの大会で、アメリカPGAツアーメンバーとしての実力を見せつけるのか、一時も目が離せない。
そして、今年はベテランの勢いも健在だ。
2012年の日本ツアー賞金王にして、11月18日時点で賞金ランキング2位の“中年の星”藤田寛之(45)だ。
9月末のダイヤモンドカップで、今シーズン3度目の優勝を果たした藤田。
45歳にして衰えを見せないどころか、ますますパワーアップをして日本ツアーを牽引している。
2度のマスターズ出場を誇る“中年の星”が、自身2度目の賞金王をCASIOで決められるのか、ベテランの円熟味あふれるプレーを堪能したい。
11月18日時点で賞金ランキングトップ、36歳の小田孔明(36)も、虎視眈々とカシオワールドオープン3度目の優勝を狙っている。
今シーズン、開幕から3試合連続でトップ10フィニッシュをして好調ぶりを見せ付けると、続く第4戦関西オープンで今季初優勝。
その後も、国内メジャー日本プロで2位タイ、セガサミーカップで単独2位、さらにはブリヂストンオープンで今季2勝目を飾りその勢いは止まる事を知らない。
11月18日時点のワールドランキングでは、最上位の松山英樹に次いで日本人2位となる56位。
日本ツアー屈指の飛距離と、どんな場面でも強気にイーグル、バーディーを狙う超攻撃型ゴルフで、ギャラリーを沸かせる小田孔明。
過去に2度の優勝を誇る相性抜群のこの大会。2008年、2009年の連覇以来5年ぶりのCASIO優勝を果たせるか。注目だ。
そしてこの『カシオワールドオープン』、もうひとつの焦点は、賞金シード当落線上の争い。
今大会の翌週のツアー最終戦『日本シリーズ』は、賞金ランク25位までの選手と今季の優勝者のみで行なわれるため、実質この『カシオワールドオープン』が最終戦となる選手が多い。
昨年まで70位の選手にまで与えられていたシード権が、システム変更に伴い、今年から賞金ランク60位までに入らないと翌年のシード権を失ってしまうため、現在賞金ランク下位の選手にとってこの大会での成績がそのまま翌年のシード権に直結する。 11月18日時点、60位のボーダーラインには、多くの有名選手がいる。
シード常連の上井邦裕(64位)、ツアー6勝を誇る平塚哲二(69位)、ツアー8勝を誇る日本オープン歴代チャンピオン、人気選手、深堀圭一郎(73位)などもカシオで上位フィニッシュして結果を残さないとシード落ちの憂き目にあってしまう。

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