アジア大会中国・杭州


HISTORY

12回大会-広島大会【日本】

1994年10月2日~10月16日

田村亮子が金メダル!
カズ率いるサッカー日本代表は宿敵・韓国と激闘
柔道・田村亮子/サッカー・日本代表
首都以外の都市で初開催となった広島大会。
42の国と地域から6828人が参加し、34競技337種目が行われた。
その数は五輪をはるかに上回ることになった(1992年バルセロナ五輪は25競技257種目)。
日本の獲得メダルは218個、そのうち金メダルは過去最多の68個。
初出場の田村亮子(当時19歳)は柔道女子48㎏級で金メダル。
また、年齢制限のないフル代表で行われたサッカーは三浦知良・井原正巳擁する日本が韓国と激闘の末、準々決勝で惜敗した(2-3)。

13回大会-バンコク大会【タイ】

1998年12月6日~12月20日

高橋尚子がアジア最高記録!
伊東浩司はアジア最速10秒00でMVP!
マラソン・高橋尚子/陸上・伊東浩司
この大会から初めて採用された女子マラソン。
フィニッシュ時の気温は32度、湿度90%と悪条件の中、高橋尚子が世界を驚かせる快走を見せた。
2時間21分41秒の当時アジア最高記録をマーク。
2年後のシドニー五輪金につなげた。男子ハンマー投では、室伏広治が国際大会自身初の金メダルを獲得。
そして男子100mでは伊東浩司が準決勝で10秒00のアジア新記録を樹立。
100m・200m・400mリレーの3冠を達成し、大会MVPに選出された。
また、柔道では男子100㎏超級の井上康生、無差別級の篠原信一が金メダルの活躍を見せた。

14回大会-釜山大会【韓国】

2002年9月29日~10月14日

北島康介が世界新でMVP!
吉田沙保里がアジア大会デビューで金
水泳・北島康介/レスリング・吉田沙保里
アジアオリンピック評議会に加盟する44の全ての国と地域が初めて参加した釜山大会。
競泳男子200m平泳ぎで北島康介が2分9秒97の当時世界新記録で金メダルを獲得。大会MVPに選出された。
また、女子ゴルフ個人戦では高校2年の宮里藍が逆転で金メダル、日本女子初の快挙を成し遂げた。
宮里は翌年、プロ宣言。陸上では男子ハンマー投の室伏広治が連覇。2年後のアテネ五輪では当的種目アジア初の金メダリストに。
陸上の男子200mでは末續慎吾が金メダルに輝き、翌年の世界陸上で日本短距離種目初のメダルをもたらした。
そして女子レスリングでは吉田沙保里と伊調馨がアジア大会初出場。吉田は金メダル、伊調は銀メダルを獲得した。

15回大会-ドーハ大会【カタール】

2006年12月1日~12月15日

北島康介が2大会連続3冠!
フェンシング太田雄貴が国際大会初の金
水泳・北島康介/フェンシング・太田雄貴
32年ぶりの西アジアでの開催となったドーハ大会は湾岸戦争により資格停止処分を受けていたイラクが20年ぶりに参加。
45の国と地域から9520人によって39競技424種目が行われた。競泳の北島康介が2大会連続3冠を達成。
また、陸上では末續慎吾が男子200mで連覇、福士加代子が女子10000mを制した。
レスリングでは吉田沙保里が連覇、伊調馨は初の栄冠に。そして、フェンシング男子フルーレ個人・太田雄貴が国際大会で初の頂点に立った。

16回大会-広州大会【中国】

2010年11月12日~11月27日

福島千里が日本女子初の快挙!
サッカーは男女ともに初優勝
水泳・北島康介/フェンシング・太田雄貴
過去最多42競技476種目が実施されたこの大会。
45の国と地域から過去最多9704人が参加するビッグイベントとなった。
陸上では福島千里が100m・200mで2冠という日本女子初の快挙を達成。
また柔道は初出場の女子57㎏級・松本薫が金メダルを獲得するなど日本は男女合わせて7階級を制した。
サッカーは男女ともに初優勝。その勢いで、なでしこジャパンは翌年のワールドカップで初の栄冠を手にした。

17回大会-仁川大会【韓国】

2014年9月19日~10月4日

萩野公介が4冠でMVP!
体操男子ニッポンが史上初の快挙
水泳・萩野公介/体操・神本雄也
ソウル・釜山に続く3度目の韓国開催となった仁川大会。9501人が参加した。
競泳では萩野公介が初日から大活躍。ロンドン五輪400m自由形金メダル・孫楊(中国)、
北京五輪400m自由形金メダル・朴泰桓(韓国)との激闘を制した200m自由形をはじめ、200m個人メドレー、400m個人メドレー、800mフリーリレーで4冠を達成。 日本勢としては2002年の北島康介以来の大会MVPに輝いた。
体操男子団体で史上初の金メダル、個人総合では神本雄也が中国勢の10連覇を阻み40年ぶりのアジア王者に。
レスリング吉田沙保里は無敵の4連覇。女子48㎏級・登坂絵莉が初出場で金メダルを獲得するなど若い世代も台頭した。

18回大会-ジャカルタ/パレンバン大会【インドネシア】

2018年8月18日~9月2日

池江璃花子が競泳で脅威の6冠達成!
陸上の山縣、柔道の大野などが金メダルを獲得
水泳・池江璃花子/柔道・大野将平
ベトナム・ハノイの開催返上を受けて第4回大会以来56年ぶりにインドネシアでの開催となった。
今大会はアジア大会史上初のジャカルタとパレンバン2都市で開催され、アジア45の国と地域から11,300人の選手が参加、40競技465種目で熱戦が展開された。
競泳女子では、池江璃花子が自由形2種目、バタフライ2種目、リレー2種目の6種目で6冠を達成し文句なしで大会のMVPに選出。
日本選手団の主将を務めた陸上の山縣亮太は、男子4×100mリレーで金、100mで銅メダルを獲得。
柔道の大野将平は男子73㎏級でリオデジャネイロ五輪金メダリストの貫禄を見せ金メダルに輝いた。
日本選手団は金75個、銀56個、銅74個、計205個のメダルを獲得し、2020東京五輪大会に向けて弾みをつけた。

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