キャラクター紹介
星新造(ほし しんぞう)…桐谷健太
IT会社「エニグマエンジンソフト社」のSE兼広報担当、麻陽の部下。
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天才的なハッキング能力を持ち、行方の分からなくなった黎士がグランシア航空デリー行きの飛行機に乗ったことを調べ、麻陽に伝える。
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黎士と麻陽を引き合わせたのは星である。黎士がネット将棋をする際のハンドルネーム「バレエメカニック」を知っていて、麻陽に伝えたことで2人は運命的な出会いをした。
実は、麻陽のことが好き。
沫嶋黎士に関する本はすべて読んでいる。
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麻陽が黎士と偽っているロイドのことを調べる。沫嶋黎士の健康保険利用明細、殺人スケジュール表を麻陽に見せ、「おそらく僕は、相当、真実に辿り着いてます」と麻陽に迫るも、これ以上関わるなと忠告される。「僕もあなたを護りたい。黎士さんには、及ばないかもしれませんが…」
刑事・葦母から現段階で掴んでいる情報を聞く。ひと月ほど前の「殺人スケジュール表」には沫嶋黎士の名前しかなかったこと。その後、沫嶋黎士は自分のパソコンのセキュリティをわざとはずし、研究成果目当てでアクセスしてきた同業者たち全員と沫嶋黎士が殺されたこと。また、安堂麻陽を狙っているのは未来の警察であり、その事を知った我々は処分されるかもしれないと葦母。「覚悟はしてますよ。命にかえても麻陽さんを護る」と星。
「俺、あなたの代わりになれるようなタマじゃありませんけど…衣朔さんの相棒になります。で、必ず真実を掴み取ります。見護ってください」と遺体となった冨野に告げ、葦母と共に麻陽の周りで起こっている事件の真相を探ることを決意する。
ロイド = ARX II-13の情報を入手。麻陽に対して、“あいつに騙されている。黎士さんを殺したのはその仲間かもしれない。利用されているだけ”と忠告する。
公安部・幹谷、警察機体アンドロイド・ケプラ、メンデルから、ARX II-13(ロイド)を修理するフリをして処分するよう依頼される。
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8年前の大学受験の際、沫嶋黎士と出会い、ライターを貰う。
ロイドが2066年に起こした事件の資料を麻陽に見せる。「自分の信じるものは自分で決める。ロイド、言ってくれたの。私を護ることが、未来を護ることだと思ってるって」という麻陽の言葉に心が揺れる。
「バグっていうのはプログラムの矛盾なんで、一斉に起きるなんておかしいんですよ。一斉に起きたとすれば…プログラムだ。誰かが意図的にアンドロイドたちの中にそのプログラムを仕込み、バグに見せかけて人間たちを大虐殺した…大虐殺したのがアフリカやインド、アジア地域の国に偏っているのも気になります。まるで、増えすぎた人口を抑制したかのうような…」
「俺はこいつを信じることにします。麻陽さんを護ることが未来を護ることだと言ったこいつなら…信じてもいい」と麻陽に告げる。
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ロイドの記憶を取り戻すため、黎士のパソコンを調べる。「天才、沫嶋黎士のみそ知る神の領域。僕が一生かかっても、何をどうやってもかなわない存在。沫嶋黎士。だから俺は、東京帝國大学にも行かなかったし、学者の道を選ばず、金の稼げる外資系SEの道を選んだ。沫嶋黎士の存在に正面から向き合いたいです。」
酔って父・衣朔の愚痴をこぼす左京子に、「オヤジさんだってさ、なんだかんだ言ってお前のこと、大事に思ってんじゃねーの?」と言ってしまう。すると、「わかってるわよ、そんなこと…」と突然泣き出した左京子。左京子の父・衣朔への想いを感じた星は、肩で泣かせてやる。そして、頭を優しく撫でてあげる。
葦母と沫嶋研究室に向かおうとした際、同僚であり、葦母の娘である左京子から「危ないことはやめて。ずっと星くんのことが好きだったの。」と告白され、動揺する。
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七瀬のパソコンを開き、“5Dプリンタ”という文字を発見。その直後、七瀬の別人格・黎子に襲われる。
8年前、星は黎士から「僕には、妹の七瀬っていう…最強の理解者がいるんです。彼女はね、僕なんかよりも遥かに天才で、僕が何年もかけて考えいていたことを、提唱したことを一回話しただけで全て理解できる。そんな妹が僕にはいるんですよ。こんなに幸せな学者はそうはいないですからね」と言われ、東京帝國大学の受験を取りやめた。
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葦母に依頼され、データの解析を行うようになる。
沫嶋黎士を心から尊敬していて、唯一無二の天才であると確信している。自分には勝ち目はないと実感しているため、ライバル心もあるが、黎士とは違うアプローチで自分の道を進んでいく。
同僚・左京子に“泥亀”と言われ、ショックを受ける。
警察のデータベースをハッキングし、葦母衣朔のデータを見る。そこで、飛行機事故で採取された肉片のDNAが沫嶋黎士と一致していることを知る。「沫嶋黎士は死んでいる。警察は麻陽さんが一緒に住んでいる奴は沫嶋黎士ではないこと判ってるんです。判ってて泳がされてるんです。誰なんですかそいつは…」と麻陽を心配する。
麻陽の身辺を探る葦母に接触を図る。「俺は、安堂麻陽を護りたいんだよ。その為には、あんた達の望む資料を全部提供する。捜査にも全面的に協力する。その結果、俺だけがム所にブチ込まれてもかまわない。あんた達のことは絶対にしゃべらない。ただ今、この2013年に起こっている現実は危険だ。そして、その事に気付いているのもあんた達だけだ」
葦母の相棒・冨野に狙われるも、ロイドに助けられる。
昔、大事な人がくれたライターを大切に持ち歩いている。
「間違いなく殺される。これ以上関わるな」と葦母に忠告されるも、「構いません。安堂麻陽を護るためなら僕は命を張れる。今時、好きな女のために死ねるなんて、めっちゃかっこいいじゃないっすか。まあ、僕は殺されませんよ。絶対…」と宣言する。
「僕にとっては、麻陽さんは全てです。大好きです。愛してます」と思わず麻陽に告白する。
葦母から冨野の銃を受け取る。
「黎士さんは死んだんです。麻陽さんの気持ちはきっと俺には分からないんだろうけど、でも今の麻陽さんを見ていると辛いんです。黎士さんと暮らした部屋にいて、おまけに黎士さんと同じ顔をした人形と一緒に住んで。麻陽さん、黎士さんの思い出にうもれて死んでるのと同じです」とロイドに感情移入する麻陽を心配する。
沫嶋黎士の元で勉強したいという星に、「僕みたいになると、不幸になる。ここには来ない方がいい」と黎士は告げる。
ロイドの腕の紋章が、フランスの死刑執行人・サンソン家の紋章に似ていると気づく。「これだけ高度な知性を持ったアンドロイド達がこの紋章を自分たちの意思でつけたとは考えられない。つまり、人間たちが、アンドロイドたちに『死刑執行人』という汚れ仕事を押し付けた…と考えた方が自然です」
アンドロイドたちを使って人間の大虐殺を仕組んだのは、ロイド(ARX II-13)が殺した世界各国の指導者ではないか、と考える。
ロイド(ARX II-13)は「人間をはるかに凌ぐ肉体と知性、感情と意思を持った存在に、進化した」と考えるとつじつまが合うと麻陽に話す。
星のパソコンに、100年後からメールが届く。内容は暗号化されていて、解析の結果、東京タワーの写真と十八の文字が浮かびあがる。送り主は沫嶋黎士である、と麻陽が気づく。
ロイドが黎士に成り代わって東京帝國大学で行った講義の内容を聞く。「人の想いは未来を変えることができる」というロイドの伝言は、黎士の言葉だと悟る。
衣朔に刑事になった理由を尋ね、「食うためだよ。女房子供を食わすためだよ」という衣朔に、「それが未来ってことでしょ。衣朔さんは、命を張って奥さんや左京子さんの未来を切り拓いてきたんでしょ。未来ってのはただ漫然とやってくる明日のことじゃない。今日ある困難とぶちやぶって戦いながら切り拓いていくもんでしょ。」と語る。
七瀬が解離性同一性障害であると知る。
七瀬のパソコンをハッキングし、偶然にも沫嶋研究室の助手たちが発見したアンドロイドの設計図を閲覧し、白いセーラー服の女がアンドロイドであると知る。
沫嶋研究室に向かった星は、どこかから黎士の声…のようなものが聞こえた気がする。「助けてやってください。君なら、うん、できます。お願いします」
七瀬の別人格・黎子に拉致される。そこで黎子は、「私は認めてもらいたいだけ。本当の天才はレイジじゃない。この私。私の一番の不幸は、沫嶋レイジの妹だったってこと」と星と葦母に話す。
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七瀬の別人格・黎子に、「黎士さんは、君のことを最強の理解者だと言っていた」と話す。
ARX IX - THE LAST QUEENに撃たれるも、サプリに助けられ、治療を受ける。
ARX IX - THE LAST QUEENと共に、青宙に吸い込まれていくロイドとの別れを覚悟する。