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スペシャルコンテンツ「着想を得た人たちの紹介」


スペシャルコンテンツ

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〜着想を得た人たちの紹介〜

農事組合法人『和郷園』

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原田美枝子さん演じる澤田佳乃が志した農業の形は、農事組合法人 『 和郷園 』 から着想を得ました。
和郷園は、銚子から成田に至る農村地帯の若手の方々を中心とした農家約90軒を会員とした出荷団体です。
1991年、現在の和郷園代表理事である木内博一さんを中心とした、千葉の農家5人で産地直送を始めました。その当時、野菜の流通は農協や卸売市場を経由するものがほとんどでしたが、木内さんたちはスーパーや生協などの取引先を自ら開拓し、出荷組合である和郷園を設立しました。

和郷園は 「 農家が作ったものを再生産できる価格できちっと販売できる仕組みを安定的に成立させる 」 ことを目標にしているため、徹底していることがあります。
それは 『 和郷園ブランド 』 の確立です。
和郷園はたくさんの農家が所属したグループという形で経営していますが、ブランド価値を維持するために余った農産物などは一切市場に出さない、さらに和郷園に所属する各農家が生産したものは、全て和郷園を通すことを徹底しました。
さらに和郷園は、出荷だけではなく加工業にも力を入れることによって、所属する農家が生産した野菜は全て無駄がないように様々な工夫をしています。規格外野菜をカットして販売したり、大量に採れすぎた野菜を冷凍加工して通年で販売することによって使いきるようにしたりしています。

現在、和郷園の取り組みは海外にも広がっています。タイでの技術指導や共同栽培、香港では野菜だけでなく鮮魚の卸事業も行っています。
千葉の若者が生み出した新しい農業の形が、世界の市場を変えようとしているのです。