和紙デザイナーの堀木エリ子さんは、放送終了後も全国各地で創作和紙の作品を作り続けています。
従来は、和紙の作品を作ることが堀木さんの仕事でしたが、最近は、和紙を主体にして建築や内装設計ごと、請け負うことが増え仕事の幅や表現の領域が拡大したそうです。
また、2012年5月には、東日本大震災のため、延期になっていた個展「堀木エリ子展〜和紙から生まれる祈り〜」が、表参道のスパイラルガーデンにて開催されました。連日盛況で、スローブを上がりながら目線を変えて作品をみることができる空間を活かしたインスタレーションに、来場したお客さんたちは、魅了されました。
天井から降り注ぐ太陽光線によって、朝、昼、夜に刻々と和紙の表情が変化する。
吹き抜け空間に向かう通路には、参道のような光のゲートも配置されていました。
堀木さんは、これからも伝統産業である手漉き和紙と、その担い手である職人さんたちの手仕事を守り、未来へ繋げるべく、革新的な挑戦を続けています。
取材:中尾 尚志