インタビュー interview

田村由紀 上野樹里 さん

Q. 台本を読んだ感想は?

とてもおもしろい脚本だと思いました。個人的には、「アリスの棘」(2014年4月期の金曜ドラマ)でお世話になったスタッフさんが力を入れて作られているドラマということもありまして、(アリスの棘のような)復讐劇ではないですけど、不利な立場に追われている主人公を応援したくなるような気持ちになって、どんどん読み進めていける感じでした。

Q. このドラマの見どころというと?

サスペンスドラマですが、そこにSFの要素が加わり、主人公が現代と過去という時間をパラレルに行き来するという、物語の展開が読めないおもしろさがあり、新しさを感じます。
現代と過去と時間軸は違いますが、どちらも現実なので、そこを行き来する主人公が現代へ戻ってきたとき、由紀はどんな人生を送っているのか? 竹内涼真さん演じる田村心がパニックになる要素ですが、根底に流れている夫婦の愛とか、どこか目に見えない運命的なものをお互い感じていると思うので、そこがどう描かれていくのか、楽しみにしていただきたいです。

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Q. 演じられる田村由紀はどんな人物でしょうか?

真っ直ぐな性格で、自分の思ったことを躊躇せずに言葉にする女性ですが、衝動で行動するタイプではないと思います。生きていく中で、娯楽や物欲というものより、どんなことをどの様に乗り越えて生きていけばいちばん良いのか? その経験をどんな風に役に立てるのか? など、常に自分と向き合っている人。自分から逃げたり自分をごまかしたりする人ではなく、とてもシンプルな思考の人だと思います。
そんな女性だからこそ、不幸な過去を背負いつつ懸命に生きてきた心に対して変なマイナスイメージを持たず、心の人柄としっかり向き合っていく中で、「心を守ってあげたい」と思うような感情が芽生えて心と結婚したのでしょうね。
それと、心のいちばん近くで寄り添っている女性、妻だからこそ、心のためにもお父さんを信じてあげたいし、誰もやらないから自分がやるしかないと、事件を調べ始めたのだと思います。昔の事件について熱意をもって味方をしてくれる人もいなく、心の家族はみんな疲れきっていて、人生を諦めかけている。そんな状況では自分しか動ける人がいないし、不器用でも行動に移さなきゃ、生きているんだったらやるしかない…と、そんな気持ちでいたと想像しています。

Q. そんな由紀さんを演じる際に気を付けているところというと?

原作よりもドラマの由紀の方がたくさん活躍する役になっているので、原作ファンの方にもあらためて楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います。
過去が変わってしまったことで現代でも由紀は生きていますが、それは心の奥さんではない別の由紀なので、一筋縄ではいかない役作りが必要になってくると考えています。唯一、過去を背負っていない役なので、由紀が登場するシーンは楽しんで見ていただけるようになればいいな。
それと、出演者のみなさんは寒い吹雪の中などで撮影をしていて大変ですが、たぶん私はそういう撮影がないので、現代パートでみなさんにご迷惑をかけないよう頑張ります。

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Q. 主演を務める竹内涼真さんの印象というと?

まだあまり一緒に撮影はしていませんが、とても熱意のある方で、ご一緒できて楽しいです。一緒に熱量を膨らませていけるような、そんな方かなと思います。
(※インタビューは第4話の撮影に入る前のものです)

Q. 最後に、視聴者へメッセージをお願いします!

何としてでも真犯人を見つけたいという心の、もどかしい気持ちに共感してしまう力強い脚本により、誰でも楽しめる骨太な物語になっていると思います。
限られた登場人物の中で、ドラマを観ている方は「犯人はこの人だ」と、フォーカスしていくと思いますが、様々な展開が用意されていて、みなさんの予想はどんどん塗り替えられていくはず。「完全に自分は騙されている」という感覚を絶対に体験することになると思うので、みなさんはどんどんのめり込んでいかれると思います。
今後、回想シーンでは由紀と心の結婚する前の姿も少し描かれるので、事件の謎解きのほか、そんなところも楽しみにしていただけると嬉しいです。

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