インタビュー interview

佐野和子 榮倉奈々 さん

Q. このドラマのオファーを受けた時のお気持ちというと?

プロットを読ませていただいた時点で、私はこの作品が楽しみでしかたなかったので、出演させていただけるなら頑張ろうと思いました。
撮影に入る前は、緊張していましたが、それよりも原作のミステリーの部分がとても楽しみだったので、視聴者の方にも私と同じように楽しみながら観ていただきたいですし、それをしっかりと作品に残すには頑張らなければ、という責任を今は感じています。

Q. このドラマの見どころというと?

先の読めないミステリーの部分はもちろんですが、それに加えて“家族の絆”に膨らみを持たせた作りになっているので、その点も大きな見どころだと思います。
観てくださる方たちに温かい気持ちになっていただきつつ、そう感じてもらえたからこそ「これは辛いな…」と切なくなるようなシーンがちりばめられています。
竹内涼真さん演じる主人公の田村心さんがとても頑張るのですが、それを見ていて一緒に応援したくなるような描写がたくさんあるので、楽しみにしていただきたいと思います。

Q. 演じられる佐野和子はどんな人物でしょうか?

まず、“肝っ玉母ちゃん”をイメージしながら撮影しているのですが、きっとどんなお母さんも“母の強さ”は持っていると思うので、和子さんの場合は夫の文吾さんとの絆が、和子さんを肝っ玉母ちゃんとして成り立たせていると考えています。

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Q. そんな和子さんを演じる際に気を付けているところというと?

今のところは幸せな家族のシーン描写が多いので、天真爛漫で明るいお母さんという感じで和気あいあいと楽しく演じていますが、この先、いろんなトリックが仕掛けられているので、どんどん複雑で難しくなってくるだろうなと考えています。
ドラマを観ていただいて、単純に泣いたり笑ったりしていただきたい気持ちはあるのですが、その複雑さがおもしろいですし、このドラマの良さだと思います。

Q. 平成の時代と現代の令和と、年齢や立場、気持ちも違う和子を演じ分けるのは難しい?

鈴木亮平さんと演じる夫婦のシーンでは、力強いおとうさんとおかあさんという感じに見えたらいいなと思って演じていますが、60代を演じるのが初めてのことなので、いろいろと考えました。夫が殺人犯になってしまったという辛さを抱える和子さんの佇まいなど、たくさんイメージしながら演じています。
母親として心さんと向き合う現代のシーンでは、竹内さんを前にリハーサルでいろいろ試しましたが、最終的にはいちばんシンプルに演じることで落ち着きました。
それにしても、和子さんは計り知れない辛さを抱えていたでしょうし、そんな思いとどう向き合って暮らしてきたのだろう? 撮影の中で幸せな家族のシーンを体験しているからこそ、その分、事件後の和子さんを想像しただけで切なくなります。そんなところは、みなさんにも共感していただけると思います。

Q. 撮影現場の様子はいかがでしょうか?

いろいろと大変なことはありますけど、家族のシーンは子どもたちがとてもやんちゃで元気で、良い雰囲気で撮影できていると思います。
娘の鈴を演じる白鳥玉季ちゃんも、息子の慎吾を演じる番家天嵩くんも、本当に元気。天真爛漫な二人に癒されます。玉季ちゃんがお姉ちゃんぽくふるまっているのですが、それがまた可愛いんですよね。
子どもたちと一緒に文吾さんが変顔をするシーンの撮影では、鈴木さんがとても頑張っていて、メイク中に動画サイトなどを観ながら変顔の研究をされていました。
ちなみに私も、本番で急に「ここで変顔をお願いします!」と、監督からリクエストことがあります(笑)。
辛いシーンの撮影もありますが、現場は本当に良い雰囲気だと思います。この間も、六平直政さんと一緒の撮影のとき、「寒いシーンでお茶を出しました。熱いです、それをどうやって表現するか?」といった話しで盛り上がりました。本当にお茶を持ち上げるだけ。それをどう演じるか? と、それだけで笑いが起こるのが不思議なくらいです(笑)。

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Q. もしタイプスリップできるとしたらどんな過去へ行きたいですか?

よく、“今の知識を持ったまま”子どものころに戻りたいと考えます。見た目は子どもで、中身だけ今のままで小学校一年生へと戻ったら、テストで100点を取れるぞ! みたいな…。でもそれはタイムスリップではないですね(笑)。
タイムスリップして、子どものころの自分に会ったら、何か助言とかするのかな…「この時はこうした方がいいよ」のような。 でも、未来は知らない方が楽しいですよね。

Q. 最後に、視聴者へメッセージをお願いします!

原作はおもしろいですし、ファンの方もたくさんいらっしゃると思いますが、ドラマのキャストのみなさんが豪華で、どんな風に実写化されるのか想像がつかないくらい、一視聴者として私も楽しみにしていました。
ドラマならではのたくさんの展開が用意されているので、原作を読まれている方たちも「ハッ」とするようなシーンがあると思います。きっと最終話まで、飽きることなくご覧いただけるはずです。
また、家族の絆という部分は、このドラマではとても大切にしているので、その点も期待して観ていただきたいです。ご家族で楽しめるようなドラマになっていると思います。

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