色とりどりのペンライトが揺らめき、「惠ちゃんコール」で沸くにぎやかな客席。まさしく勢いのあるアーティストのコンサートでしか見られない光景だ。のべ13万人の動員が見込まれる2019年の全国ツアー。その集大成として五大都市でのみ開催された特別コンサートのファイナル、東京公演を収録。ドラマティックな構成、そしてフルバンドの演奏による豪華なステージが“演歌界の貴公子”の魅惑の世界を彩る。

オープニングナンバーはデビュー曲の「霧情」。女心を切々と綴ったこの歌を、山内惠介は高校3年生で歌った。36歳になった今、「年齢を重ねるごとに、この世界に近づけます。本当に良いデビュー曲をいただきました」と素直に語る。他者に寄り添おうとする心持ちが、山内の歌唱を深化させたことは間違いない。最新曲「唇スカーレット」まで、ヒットチャートを賑わして来たオリジナル曲に加え、「昭和名曲列伝」と題したコーナーでは、幼いころ子守唄のように聴いていたという美空ひばりの楽曲を熱唱。

歌で魅せ、合間のトークでは必ず笑わせ、もはやエンターテインメントショーの域に達したコンサート。演歌ファンならずとも見逃せない。

【収録】2019年10月23日(水) 東京国際フォーラム ホールA

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