原田眞人監督と役所広司がタッグを組み、井上靖の小説「凍れる樹」をドラマ化。一人娘を嫁がせた後、その寂しさと葛藤する父親の姿を描く。父親・松原を役所が演じるほか、孤独を抱えた松原と出会い、年の差ロマンスを育むベーコ（れい子）を中越典子が好演。さらに、キムラ緑子、でんでん、岩松了ら実力派キャストが顔を揃えた。長野のブドウ畑や京都の町屋など、物語を彩る美しい映像も見どころ。2011年作品。

【ストーリー】
長野でワインの製造販売をしている松原辰平（役所広司）は、20年前に妻を失って以来、男手ひとつで一人娘を育ててきた。その娘が結婚してニュージーランドに行くことになり、松原は空虚な心と折り合いが付けられずにいた。そんな中、大学の同期で作家の重宗周吉（岩松了）が松原を京都へと誘う。結婚式の後、京都に向かった松原は重宗ら旧友と再会し、久しぶりに酒を飲み交わした。その場にいた旧友のひとり、山辺享介（でんでん）は娘のれい子（中越典子）が高級会員制クラブで毎晩怪しげなパーティーを開いているらしいと打ち明ける。松原はクラブに様子を見に行くことになるが…。

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