役所広司と斉藤慶子が共演。東京と北海道・小樽を舞台に、ミステリアスに展開する男女の切ない愛の行方を詩情豊かに描く。役所演じる恭平は斉藤演じる陽子と恋人同士だったが、ある日突然陽子が失踪。恭平は陽子の帰りを待ち続けていたが…。脚本は、『蝉しぐれ』のドラマ版・映画版などを手がけた黒土三男。作者から登場人物への温かいまなざしが伝わってくるような、人情味あふれるドラマ。1990年作品。

【ストーリー】
ともに暮らしていた恋人の陽子（斉藤慶子）が恭平（役所広司）の前から突然姿を消して2年あまりが過ぎた。ある日、調査を依頼していた興信所の栗原（岡本信人）から思いがけない電話が恭平にかかってくる。陽子らしき女性を小樽の街で探し当てたので、確認のため至急東京から来るようにという連絡だった。愛し合い、幸せに過ごしていたはずの陽子がなぜ失踪したのか、恭平は理由を知らないまま彼女の帰りを待ち続け、探し続けてきた。恭平は小樽の小さなスナックで働く陽子に会いに行くが…。

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