第二次世界大戦時下、鈴木貫太郎内閣で外務大臣を務め、戦争終結に全力を投じた東郷茂徳を中心に、男たちの様々な思惑と激情が交錯する人間ドラマを描く。俳優座50周年記念として制作された本作は、ゼネラルプロデューサーを初代水戸黄門の東野英治郎が務めているほか、大岡越前でおなじみの加藤剛が主演。そのほか小林桂樹、北大路欣也など豪華キャストが顔を揃える。

【ストーリー】
昭和20年4月、東郷茂徳（加藤剛）は、家族と春の軽井沢で静養中だった。そんな茂徳のもとに、鈴木貫太郎（小林桂樹）の密使が訪れ、外務大臣就任の依頼を告げた。直接首相に会って決断しようとした茂徳は、64歳という年齢と持病の心臓病を心配する妻・エディータ（イクタウテ）と娘のいせ（中川安奈）を伴って上京。東京大空襲の惨状を目にし、入閣を決意する。当時、閣議においても軍部が力を誇示し、戦意は旺盛だったが、戦況から戦争継続は困難であると思われた。戦争終結を推進する茂徳と軍部は意見が対立。そんな中、ソ連参戦、原爆投下と続き、御前会議が行われることになる…。

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