藤田まこと主演、硬派路線の企業ドラマ。とある銀行を舞台に、別の銀行との合併話にともなう頭取と専務の火花散る争いを、仕事一筋で家庭を顧みない夫への不満からノイローゼになってしまった妻の葛藤を交えて骨太に描く。1989年作品。
主人公の銀行専務・牧野と対立する頭取・桜田を藤田と若山富三郎の両名優が、それぞれの妻を倍賞美津子と加藤治子が演じ、豪華キャストが実現。見ごたえのある作品になり、21．4％（ビデオリサーチ関東地区）の高視聴率を記録した。
【ストーリー】
和倉銀行専務・牧野豊三（藤田まこと）は、妻の美恵（倍賞美津子）と結婚以来25年、仕事一筋に生きてきた。町の金融業から発展した和倉銀行を、現在の市中銀行の位置まで押し上げた功労者で、3代目頭取・桜田（若山富三郎）の懐刀とも言える存在だ。家庭をかえりみず仕事に没頭する夫。2人の娘も成長した今、美恵は「自分は必要のない存在なのだ」と塞ぎこみがちに。心配した仲人の桜田は、牧野に強引に2週間の休暇を与え、2人が結婚式を挙げた思い出の地・ハワイへの旧婚旅行へ送り出した。徐々に明るさを取り戻す美恵。
そんな矢先、和倉銀行と大手の星海銀行との合併話が…。

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