宇津井健、若林豪、河原崎次郎らが演じる三兄弟が父の殉死によって固く結束し、犯罪撲滅へ情熱を燃やす姿をヒューマンタッチで描いた異色の人間ドラマ。1972年作品。共演は香山美子、中条静夫、三浦友和といった豪華な顔ぶれが揃った。

【第一話ストーリー】
大和家の長男・孝（宇津井健）、次男・勝（若林豪）、三男・明（河原崎次郎）三兄弟の父は平の刑事だった。孝も父と同様に警視庁に在籍していたが、彼は警部である。父がある日、死体となって発見された。殺人事件と断定した警察は懸命に捜査を進めるが、ついに迷宮入りとなり本部は解散してしまった。孝は、何年かかっても父親の殺された真相を暴こうと決心した。そして警察に辞表を提出し、自由の身となる。行動的な勝はそんな兄に共鳴したが、明は「仇討なんて古い！」と協力を拒んだ。孝と勝の捜査は苦しく長いものだったが、やっと真相を掴んだ。父はある汚職事件の秘密を掴みかけたため、組織のものに殺されたことが分かったのだ。二人がその組織の中に潜入したとき、風のように現れて二人を救うのは、末弟の明だった！明は口では仇討を否定していても、心の中ではやはり父を愛し、兄たちを尊敬して陰ながら協力をしていたのだった。
やがて兄弟三人は、ついに組織を追い詰めるが…。

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