木の実ナナ主演「万引きGメン・二階堂雪」シリーズ第18弾。雪は勤務するスーパーで、男が脳出血で倒れる現場に遭遇。民法第976条によって、その男の緊急遺言の証人になったことから殺人事件に巻き込まれていく。雪の温かい視線のもと、様々な事情を抱えた人々の切ないストーリーが展開する。
■民法第976条…「疾病その他の事由によって死亡の危急に迫った者が遺言をしようとするときは、証人3人以上の立会いをもって、その一人に遺言の趣旨を口授して、これをすることができる。この場合においては、その口授を受けた者が、これを筆記して、遺言者及び他の証人に読み聞かせ、又は閲覧させ、各証人がその筆記の正確なことを承認した後、これに署名し、印を押さなければならない。」

【ストーリー】
ベテラン保安員・二階堂雪（木の実ナナ）の勤務先で、客の名倉幸造（樋浦勉）が意識を失い倒れた。病院で意識を取り戻した幸造は「遺言を伝えたい」と言い出す。医師の瀬尾（尾崎右宗）は“死亡の危急に迫った者が遺言をしようとする時は証人3人以上の立会いを以って、その一人に遺言の趣旨を口授してこれをすることが出来る”という民法976条の一般危急時遺言に基づき、居合わせた看護師・真紀（吉村涼）、そして雪を証人にして幸造の遺言を作成する。遺言の内容は財産と会社の相続についてだった。
雪は駆けつけた幸造の息子・剛（伊嵜充則）、娘・貴子（大沢逸美）、娘婿・春日達也（春田純一）から礼を言われ病院を去る。翌日、春日から幸造の遺言内容を教えて欲しいと声をかけられ、呆れる雪。遺言内容を教えずその場を立ち去るが、その直後に車から故意に轢かれそうになる。後日、雪は緊急遺言に立ち会った瀬尾が殺されたと知り、自分も命を狙われたのではと愕然とする。

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