美空ひばり主演のサスペンスドラマ。ひばり扮する変装名人の女刑事（デカ）が、居並ぶベテランを差し置いて見事誘拐事件を解決するというコメディータッチの作品。艶やかな和装で踊る姿、イブニングドレスに身を包んで本業のノドを披露する場面、かと思えばプロの女雀士に扮して男どもをアッといわせ、犯人を追う車の中から見事な拳銃さばきを見せるなど、ひばりの七変化が大きな見どころ。当時、美空ひばりが十数年ぶりにテレビドラマに主演したファン必見の作品！

【ストーリー】
水木一枝（美空ひばり）、38歳。独身の腕キキ刑事で、警視総監賞7回という実績の持ち主だが、始末書の方も13回という問題児。結局、署を渡り歩き、今回は大井南署へまわされて来た。ところが、着任早々、途中の競馬場で大声を張り上げる始末。興奮のあまり前にいる男（北島三郎）の首は締めるわ、張り込み中の刑事・良平（田村亮）の邪魔はするわ、大暴れ。その一枝と良平が誘拐事件でコンビを組むことになり、お互いウンザリの初仕事となった。ところが、一枝は“巡査部長”で良平は“ヒラ”。当然のことながら、一枝が主導権を握って、イザ開始。一枝のお得意の変装作戦で容疑者に迫ることになった。

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