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2022年11月2日(水)

パリから女優・杏が現地取材!フランス最新フードロス対策

フランス
【SDGs12番「つくる責任 つかう責任」】
<フードロス対策先進国・フランス>
・『フードロス』
売れ残りや賞味期限切れなどの理由で、食べられるのに捨てられてしまう食品廃棄物
・世界の1人当たりの年間食品廃棄物
フランス→約85kg、日本→約64kg、アメリカ→約59kgと世界的な問題となっている。

★フランス・パリのフードロス対策1『屋上農園』
名前:『ナチュール ユルベヌ』
場所:『ポルト・ド・ヴェルサイユ』というイベント会場の屋上
広さ:14000平方メートル、約サッカーコート2面分
大都会の屋上で30種類以上の作物を育てている。
◆土を使わない栽培方法
〈1〉水耕栽培
・土の部分はヤシの繊維使用。そこにカリウムやカルシウムなどの必要な栄養分が入った水が供給される仕組みになっている。
・土を使わないプランターは、ワイヤーをかければ背が高くなるトマトやインゲンなどの野菜も育てることができる。
<2>空中栽培
・水耕栽培を縦にして、中が空洞になっている円柱に穴を開け、そこに苗を挿し、上から培養液が25分ごとに降ってくるという縦型の栽培法
・茎がしっかりした葉野菜も土に植えずに空中で栽培することも!
・作物を縦型に栽培することで、同じ敷地面積でも土壌栽培の何倍もの作物を収穫することができる。
・使用する水も循環させることで最低限の量にできるため、通常の土壌農園で使用される水の約1/10に抑えることができる
◆農園のフードロス対策
<地産地消>
・スーパーに並ぶ野菜の多くは、生産者から店頭に並ぶまで1日〜2日かかってしまい、その間に痛んで廃棄になってしまう食材も…。しかしこの農園では、近場のスーパーやレストランに必要な分だけ収穫し、すぐ売る事でフードロスを最小限に抑えている
<貸出菜園>
・1つ約1平方メートルの菜園が年間・約45,000円で借りることができる。
・貸出菜園は土で苗を植えて野菜や果物を育てる
・自分で育てて食す事によってフードロスへの意識が変わっていく。

★フランス・パリのフードロス対策2『フードレスキューアプリ』
『Too Good To Go』
・登録しているスーパーやパン屋さん、惣菜店などの食品店が、その日売れ残った食材をおまかせで袋にまとめて出品。元の値段の1/3ほどで買えるというフードロスも減らせてお得なアプリ。
・利用者は約1100万人、加盟店は32,000店舗にも及ぶ(2022年現在)
<購入例>
◆オーガニックスーパーの場合
洋梨、牛乳、ピスタチオクリーム、ビーツ、ズッキーニ、ニンジン、
豚肉380g、骨つき鳥モモ肉4本
約3600円が約1100円で購入できる!

◆杏さんのフードロス対策 即興料理レシピ
『洋梨のピスタチオクリーム和え』
<材料>
洋梨(よく熟れたもの)小1個/ピスタチオクリーム30g
シェーブル(ヤギ)チーズ20g/レモン1/2個/スライスしたバゲット4〜5枚
<作り方>
1.洋梨は皮をむき、小さく角切りにする
2.レモンを絞り、ピスタチオクリーム、洋梨と和える
3.シェーブルチーズをひと口サイズに薄くスライスし、バゲットに盛り付ける
4.<3>に<2>を乗せたら完成!

『鳥もも肉のソテー〜タブレ風ソース〜』
<材料>
骨付き鶏モモ肉1本/ベビーキャロット2本/インゲン6本/ズッキーニ1/2本
ローズマリー1本/オリーブオイル 適量/塩・こしょう 少々/ニンニク1片
(タブレソース)
イタリアンパセリ8g/小葱3本/玉ねぎ1/3個
オリーブオイル 大さじ1.5/塩 少々
<作り方>
1.フライパンにオリーブオイルをしき、鶏肉を皮面の方から焼く
2.<1>にベビーキャロット、輪切りにしたズッキーニ、インゲンを加え一緒に焼く
3.<2>にローズマリー、ニンニクを加え、塩・こしょうで味をつける
4.鶏肉の皮面に焦げ目が付いたらひっくり返し、裏面にも塩・こしょうをふり焼く
5.野菜は火が通ったら一度取り出しておく
6.鶏肉は中までしっかり火が通るように蓋をして蒸し焼きにしたら完成

<タブレ風ソースの作り方>
1.イタリアンパセリ、小葱、玉ねをみじん切りにする
2.<1>にオリーブオイルを加え混ぜ合わせる
3.塩で味を整えたら完成

★フランス・パリのフードロス対策3『みんなの冷蔵庫』
・余ってしまいそうな食材があれば、誰でも寄付ができ、誰でも持っていって良いという街中の冷蔵庫
・2018年始まってから5年で、パリ市内には17か所、フランス国内には105か所が設置されている
・設置された冷蔵庫には使い方のルールがあり、入れて良いもの、入れてはいけないものなどが決められている。
・冷蔵庫1台につき、1日40人〜50人が寄付をし、70人ほどが消費される
・大学内などにも設置されており、近隣の住民や飲食店が食材を入れ、生活に困る学生たちの助けにもなっている。

世界のアップサイクルくらべてみたら?

世界ではゴミとして捨てられてしまったものや不要になったものを別のものに生まれ変われせ、新たな価値を生み出す「アップサイクル」がいろいろと行われている。

日本
★茶殻が消臭効果や抗菌効果もあると言われるものへアップサイクル!
・飲料メーカー「伊藤園」では、美味しいお茶を淹れ終わった後に出る茶殻をアップサイクル!
・茶殻と樹脂素材を混ぜて板状にし、靴の中に入れる「インソール」を作っている
・1枚作るのにペットボトル1本分の茶殻が再利用され、靴の中の消臭効果や雑菌を抑える抗菌効果もあると言われている。
・インソール以外にも今まで約100種類以上の商品に生まれ変わっている。

ガーナ
★飲料用のビニール袋からリュックサックへ!
・ガーナでは飲料用の水はビニール袋がタイプのものが主流
・大手メーカーだけで年間約7300万袋もの飲料水が生産されている
・捨てられる飲料用のビニール袋を集め、よく洗浄した後、縫い合わせてリュックサックに!
・元々水が入っていた丈夫なビニールのため、防水効果も十分!
・カバンを持たずに登校している子どもたちへ無償で提供している
・リュックサック以外にもエコバックや化粧ポーチ、パソコン用のバックにもアップサイクル
・売上の一部はゴミが多い海の清掃活動などに当てられている

世界の「子どもたち」をくらべてみたら

インド
<SDGs4番 「質の高い教育をみんなに」>
・人口14億人を超えたインドでは、2023年には中国を抜き世界最多になるとも言われているが、「教育の格差」が大きな社会問題となっている
★マハラシュトラ州・プネ
・多くの研究施設や大学があり、国内のみならず世界中から学生が多く集まるというインドでもかなり発展している街。しかし郊外には、いくつものスラム街があり、69万人もの人たちが貧しい生活を送っていると言われている。
★スラムに住む子どもたちのために生まれた「学校」
『スクール・オン・ホイールズ(車輪の上の学校)』
・路上やスラムに暮らし、家庭の事情などで普通の学校に通えない子どもたちに教育を受けてもらうための移動するバスの学校
・インドでは州ごとに言語が異なると言われており、プネではマラティー語を中心に授業。その他には、インド全体の公用語であるヒンディー語や英語の読み書き、算数などを教えている。
・朝8時から2時間ずつの授業を1日4か所回る
・9台のバスが、様々な場所に向かい約1000人の子どもたちに勉強を教えている。
★車輪の上の学校に通う中学2年生・ソヌくん(13歳)
・自宅はティングル・ナガーという約500人が暮らすスラム街
・両親と3人兄弟の5人で暮らしている
・部屋は8畳ほど、電気は通っているが、ガス・水道は通っていない
・寝るスペースは平な石畳の上にシーツをひいて5人で寝ている。
・父の月収は7000ルピーで、インドの平均月収の1/4くらいの収入
★インドの公立小学校は無償で通えるのになぜスラムの子は学校に行けないのか?
・スラムに住む親たちは、自分たちも教育を受けて来なかった人が多いため、「学校で勉強をする」ということ自体が理解できなかったり、その必要性が感じられないという親が多い
・車輪の上の学校では、先生たちがスラムの家庭を訪問し、保護者たちに学校で学ぶ大切さや、子どもたちの未来が豊かになることを丁寧に説明することを繰り返している
★車輪の上の学校創設者・ラジャニさん(84歳)
・子ども教育に関する福祉を中心に学生時代から多くの福祉活動を経験。インドでは社会福祉学の第一人者と言われている。
・香川県の四国学院大学に客員教授として教鞭をとったことがある
・福祉活動に従事してきた人脈を活かし、さまざまなNGOや企業から資金援助を募り、ムンバイにある英国領事館や日本領事館などから車両提供を受け、1999年に「車輪の上の学校」が誕生した
・友達と同じ時間を過ごし、少しずつ社会性も学んでいく

SDGsスペシャルゲスト
・杏(フランスロケ)
・井上咲楽

スペシャルゲスト
・ヒロミ

ゲスト
・伊集院光
・千原ジュニア
・山崎弘也
・森泉
・ジェシー(SixTONES)
・Matt Rose

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