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2009年1月24日(土)よる7時スタート(初回2時間スペシャル)

インタビュー

Vol.08 山本裕典 (不動雅志 役)

『RESCUE〜特別高度救助隊』の脚本を読んだ感想を教えてください。

第1話の準備稿をいただいた時点で、「こんなにスケールの大きいストーリーを、連続ドラマでどう表現していくのだろう」 と、とても驚きましたし、いくつもの災害シーンや登場人物たちの心の葛藤など、ボリュームのある内容で、テレビ枠で描ききれるのかな…… と不安に思ったほどです。ですが同時に、とても大胆な挑戦だと思いましたし、すごくやりがいのある事だと思いました。
第1話から第5話まで観てきましたが、期待どおり…… いや、それ以上の仕上がりで、毎回 「すごいっ!」 と圧倒されています。
僕もそうですが、男なら誰でもスーパーレンジャーという職業や男の友情、己の限界への挑戦といった内容に憧れがあるのではないかと思いますし、共感できるんではないでしょうか。
毎週、「早く続きが観たい!」 と思わせるドラマになっていると思います。
吹き替えなしで地上30mの高さから降下したり、凍える寒さのなかロープを渡ったりと、撮影は確かにキツいんですが、オンエアを観るたびに 「もっと頑張って、良いドラマにしたい!」 という気力が沸いてきます。大満足な作品です。

演じている不動雅志の人物像を教えてください。

極端に言葉が少ないうえ、他人とのコミュニケーションを完全に拒否。加えて喜怒哀楽のうち “怒” の感情が目立っているので、『取っ付き難くて嫌な奴』 と思われるキャラクターかもしれません。
現時点では、彼が成長過程で背負ってきた心の傷やそれによる性格の変化などが明らかにされていないため、僕自身も不動雅志という男をよく理解できていないところがあります。
でも演じるにあたって気をつけているのは、彼を“嫌な奴”というよくあるキャラクターに収めないようにしようということ。
きつい言葉を大地たちに言ってしまうのも、傷つけようとしているのではなく、思ったことをそのまま口から出してしまっただけ―― 性格が悪いのではなくて、不器用な男なんですよね。
自分の能力に絶対的な自信があり、負けず嫌い。なおかつ “自分は常に一番でなくてはならない” というプライドがあるので、それがああいう態度や言葉に出ているんだろうと想像しています。
誰しも自分の嫌な部分を隠して日常生活を送っていると思いますが、彼は不器用だから隠しきれないし、またそれを隠そうともしない。
逆に言えば、裏表のないストレートな性格ですよね。だからこそ一旦信頼関係で結ばれたら信用できる男だと僕は思います。
どんな生き方をしてきたのかわかりませんが、これから彼の過去が徐々に判明していくのが楽しみです。また大地や他のスーパーレンジャーと関わっていくことで、彼自身の言動や心境がどう変化していくのかも興味深いですね。

スーパーレンジャー役のオファーを受けた感想を教えてください。

僕は今まで学園ドラマやコメディードラマなどに出演させていただいた事が多く、『RESCUE〜特別高度救助隊』 のような重いテーマのドラマは初めてなんです。社会人役も初めてでしたので、オファーをいただいたときはとても新鮮でした。
クランクイン前から、消防士をテーマにした映画やドラマを観たり、筋トレをしたりして、自分なりに役作りをしてきました。
身体的能力は、本物のスーパーレンジャーの方々には到底及びませんが、精一杯努力をして撮影に全力投球しています。
また現場でスーパーレンジャーの方々からいろいろお話を伺っているのですが、一番印象に残ったのが、「危険手当などは無く、一般の消防士と給料は同じ」 ということ。
人命救助ですから、お金の問題を持ち出すのは不謹慎なのかもしれませんが、あの方達は一般消防士と同じ給料なのに、過酷な訓練を受けて危険な場所に赴き、自らの命をかけて他人を救うことを選んだのです。
どうしてそこまで自分を捧げられるのだろうと思って質問してみたら、「人を助けたい。それだけですよ」 と返ってきました。単純明快だけど、とても純粋で強い言葉だと感動しました。だから中途半端な気持ちでは、このドラマに参加していけないんだと、改めて思いました。

視聴者へメッセージをお願いします。

今回僕は、今まで演じてきたキャラクターとは、まったく違う役に挑戦しています。今までが 「かわいい系」 や 「不思議系」 の男だったとすると、この不動雅志は心底クールで他人にも自分にも厳しい男。その意味で、このドラマは新しい山本裕典を見ていただくチャンスだと思っています。最終回まで、自分の力を100%出しきって精一杯頑張っていきますので、皆さんも毎週欠かさず観ていただきたいです。

(photo)