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2009年1月24日(土)よる7時スタート(初回2時間スペシャル)

インタビュー

Vol.05 山下真司 (大八木誠司 役)

『RESCUE〜特別高度救助隊』の脚本をはじめて読んだときの感想を教えてください。

第一印象は、『スクールウォーズ』の再来だなと思いました (笑)。
私が演じる鬼教官の存在や、泣き苦しみながらも目標を諦めない若者たちという図式が、社会人と学生の違いがあるとは言え、スクールウォーズのようだなとまず感じましたね。
ただ今回は、スーパーレンジャーの卵を育てているわけですから、社会的責任も大きいし、「人命救助とはどういうことか」というテーマも重く、簡単には答えの出ない難しいドラマだと思います。
しかし、テンポの良い展開やバラエティに富んだ登場人物たちが、重いテーマをうまく見せていて、さまざまな世代に受けるとても良い脚本だと思いました。
私自身も、楽しく脚本を読ませてもらっています。

演じている大八木誠司の人物像について教えてください。

私はあまり役作りをしないタイプで、監督の言うとおりに演じることが多いんです。
今回も、監督の頭の中に思い描かれている大八木誠司を、私を通して実像にしていった感じですね。
やはり登場人物は監督のものだし、あまり私が撮影前からガチガチに人物像を固めてしまっても、相違があった場合に修正しづらいこともあるでしょうから。
ただ、やはり脚本を読んだ段階で、『大八木誠司はこういう男なんだろうな』という私なりのイメージは持っていました。
大八木は、非常に責任感が強くて、スーパーレンジャーを育てるにあたり、中途半端なことはしたくないと思っているのではないか。そこまで厳しく生真面目なのも、スーパーレンジゃーの職務の重さを知っているからこそだろうと。
救う側と救われる側についてまわる命題を、今のうちに大地たちに伝えたいという熱意がある男ですから、私も演じる上で大八木のそんな気迫を表現しなくてはと思いました。
ただ大八木誠司という存在は、こういう成長ドラマには定番のキャラクターですから、その意味では『鬼教官』という呼び名がぴったりくる、非常にわかりやすい人物にしてあると感じましたね。
そんな私なりのイメージと、監督の持っているイメージを現場で照らし合わせましたが、そう相違はなかったので、そのまま撮影にすんなり入れました。
ただこの『教官』は実在する職業で現職の方々の注目を浴びているわけですから、演じるときには、かなり気持ちを集中しています。
「候補生に、こんなにひどい言葉を言ったりするのかな?」と思うセリフもあるのですが、あえて理不尽に厳しい様子を見せることで、この仕事の意義が視聴者に伝わるのではと割り切って演じています。

主人公・北島大地を演じる中丸雄一くんをはじめ、若手俳優の演技をどう見ていますか。

中丸くんをはじめ候補生のみんなは、非常に新鮮な演技を見せてくれていますね。
特に中丸くんはKAT-TUNとしての活動がメインで、ドラマは2作目ですが、前作でも私と共演しているんです。でも前作とはまったく違うキャラクターを演じているので、そこも新鮮に感じますね。
またスーパーレンジャーという職業にかける憧れや想いが、演技にストレートに表れていて、共演していて気持ちがいいです。
このドラマは一種のヒーローものですが、北島大地は完全無敵のヒーローではなく、悩み苦しみながらも努力して成長していく人間くさいヒーローなんですよね。
中丸くんのひたむきさが、北島大地にぴったり重なって、とても好感が持てる。
視聴者の皆さんもそう感じているんではないでしょうか。
今回、若手俳優陣が全員、各々のキャラクターにぴったりとはまっているので、違和感がないですね。
年齢は2〜3歳づつ違うようだけど、私から見ていると上下関係もなく、みんな仲良くしていてほほえましいです。
私からしたら息子みたいな年齢の子ばかりですから、どの子もかわいいですよ。
それでも1〜2話までは、『鬼教官』としてわざと交流を持たないようにしていたんです。
怖がってもらわないといけないポジションだったので、あえて口をきかなかった。
最近、もういい頃かなと解禁したら、彼らタメ口で話しかけてきますからね (笑)。鬼教官ともずいぶん打ち解けてきたという感じです。

視聴者へメッセージをお願いします。

久々に『男の情熱』とか『男の仕事』を描いている本格的な男のドラマです。
とても感動できる話なので、今後の展開にも期待して欲しいと思います。
それにスーパーレンジャーをはじめ消防士という職業の人間は、普段の生活ではあまり表舞台に出てくることはありませんが、私たちが安心して日常生活を送れるのも、彼らが常に影から守っていてくれているからなんだということを知ってもらいたいですね。
自分のことで手一杯の世の中で、他人のために危険に立ち向かう勇気や優しさ、誇りを持った男たちがいるということを、今一度考えてほしいです。
もちろんドラマとしても、エンターテインメント性に優れていて、観ていて楽しい作品に仕上がっていますから、小さなお子さんにも喜んでもらえると思います。
家族揃って観てもらいたい作品ですね。

(photo)