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2005年07月21日 |
水道局の2007年問題 |
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7月21日の現場にアタックは、東京都の水道局の2007年問題についてお送りしました。
担当は泉貴子です。
皆さん、2007年問題ってご存知ですか? 色々な技術や経験を持つ団塊の世代が、計算すると2007年に一斉に定年退職するということで最近問題になっているんです。 水道局の場合、かなり深刻だそうで、水道局にはおよそ4600人の職員がいて、そのうち15%が50代、2007年から3年でその50代のベテラン職員が一気に退職しまうんです。 水道局・研修開発センター開発課長の青木秀幸さんに伺いました。 すると、50歳以上の人は、オリンピックの時代に浄水場とか配水管増やさないといけなかったのでかなり多く採用したので、50代でグッとあがり、30〜40代少ない。 団塊世代の半分以下の人数しかいなく、そのあとバブル採用組でまたグッと増えるそうです。 なので、ベテランがいなくなってしまうと、技術や経験が若手に伝えられなくなってしまい、水道管の事故が起こった場合に対応できなくなってしまう心配があるんです。
水道局のベテラン職員の方にお話を伺うと、やはり若手には得難い技術というのがあるそうです。 東京都水道局研修・開発センターの熊野建城研修課長は、この道30年近く現場にいたため、交差点に立っただけで水道管のバルブがどこにあるかわかり、またバルブの閉め方も、体で覚えた感覚があり、やはり現場でしか学べない物があるそうです。 しかし今は、水道管自体の技術などの向上で丈夫になり、事故や漏水はかなり減って、なかなか現場に出ることが無くなり、デスクワークばかりになってしまったため、体で覚えることができないそうなんです。 若手職員の方も、かなり危機感を持っていて、9年目の浅岡さんと7年目の植木さんも、ベテランの力はまだまだ必要とおっしゃいます。 こんな状態では、万が一事故が起きたとき、どうなってしまうのか不安です。
そこで東京都水道局は、ベテラン職員を講師に迎えて、技術を若手に引き継がせるために研修・開発センターを作り、この10月には完成するということです。
一体どんな施設なのか、水道局・研修開発センター開発課長の青木秀幸さんに伺うと、模擬環境を作って模擬体験できるよう、例えば、漏水を実際に起こせるフィールドを作るそうです。 この施設を作るのに、30数億円はかかるそうです。 実際、施設はまもなく完成する予定なので、もう幾つか完成しているところがあり、そこではすでに研修が始まっていました。 たしかに今後の事故を考えた場合、必要なのかもしれませんが、ベテランの技術を補うため、何でもかんでも施設が必要、となってしまうと、我々の負担が増える一方ですよね。 なんとかお金のかからない技術の伝承をしてもらいたいですよね。
担当 泉貴子
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