量子コンピュータの開発に取り組んでいる国立情報学研究所の根本香絵さんが、2度目のご登場。
夢のマシンといわれる量子コンピュータの仕組みを伺うために先月(2016年1月23日)お招きしましたが、あのアインシュタインも悩ませた不思議な「量子」の話に久米さんもほとんどお手上げ…。
「量子とは物質のことではなく、概念・考え方」「物質にはあまねく量子的な性質がある」という量子論の入口が分かっただけで終わってしまいました。
そこでもう一度チャレンジを…という久米さんの希望で、先日ウィーンから帰国したばかりの根本さんに異例の緊急再登場をお願いしました。
今回は根本さんから「その通りです!」という言葉を何度か聞くことができて、久米さんも前回のリベンジを果たせたのではないでしょうか。
コンピュータは電子を使って計算しています。一方、量子コンピュータは電子の「量子的な状態」を利用します。ここが全く違うところで、従来のコンピュータが100年かかる複雑な計算も一瞬でこなすことが可能になります。ただし量子的な状態をきちんと制御するのが難しいんだそうです。
根本さんによれば、量子コンピュータが私たちの暮らしの中に入ってくるとしたら、今のパソコンやスマートフォンのように一人一人が使うというよりは、ひとつの大きな量子コンピュータに処理させた情報を利用するということになるのではないかということでした。
量子コンピュータを私たちが使えるようになる日はいつか? 久米さんは意外と早い気がすると言っていましたが、はたしてどうでしょう。日進月歩の分野ですから、また根本さんにお話を伺う機会があるかもしれませんね!
|