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澤山 一弥(さわやま いちや) 本郷弘樹(ほんごうひろき)…… 中山優馬
歌舞伎
轟屋・澤山咲五郎の弟子。歌舞伎とは無縁の一般家庭出身。
歌舞伎を学ぶために、高校には通わず稽古を積み、ひたすら努力をしている。ジョギングや筋トレが日課で、歌舞伎に必要な体力をつけている。
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歌舞伎との出会い
小学2年生の頃、一年生の歓迎会で“歌舞伎”を発表することになり、同級生の千葉あやめによって主役に推薦され、「鏡獅子」を披露。
性格
礼儀正しく、冷静で落ちついている。
恭之助には強気の発言が多く、「ドS」と言われている。
稽古はもちろん、自主トレーニングも欠かさない、ハングリーさを持っている。
師匠に対しても、ひるまず発言する。
千葉あやめ
小学校の同級生。“一弥”という芸名を考えたのが、あやめ。
歓迎会の歌舞伎を通して、お互い恋心を抱くも、あやめの父の都合で離ればなれになってしまう。悲しむあやめを元気づけるため、「一番の歌舞伎役者になる。そしたら、あやめちゃんを迎えにいくよ」と約束。その後10年以上、あやめを想い続けてきた。
あやめとの再会
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「舞台の真ん中に立つまではあやめに会わない」と決めていたが、『道行旅路の花聟』で“お軽”を演じ、念願叶う。あやめと再会してからは、ナデシコのブレスレットや携帯電話をプレゼントするなど、幸せな時間を過ごす。しかし、「あやめちゃんとの夢を果たせないなら一緒にいても失望させるだけ」と一度は距離を置くが、完二郎のおかげで自信を取り戻し、「ちゃんと稼げるようになったら一緒に暮らさないか」と想いを告白。しかし、師匠の娘・優奈との関係を知られてしまい、あやめに別れを切り出される。
涙
自分に「苅屋姫」の役が来たのは、優奈との婚約が前提であったと知る。同時に、あやめにも別れを切り出され……『加茂堤』の公演中に一弥は、「僕には何もなかった。ただの思い上がりに過ぎなかった…」と想い深い悲しみと虚無感がこみ上げ、舞台上で号泣してしまう。その後、舞台を放り出して行方不明になってしまう。その後、河村恭之助に後押しされ、歌舞伎界に戻ることとなる。
河村恭之助
木嶋屋の御曹司であるにもかかわらず、その立場にあぐらをかいて怠けている恭之助に嫉妬を覚えるも、「名前しかないあなたに、絶対に負けたくはない」とライバル視。さらに、あやめをめぐって対立する。しかし、芝居での共演やお互いの苦悩を知り、いつしかライバルという立場だけでなく、歌舞伎界を担う同士として友情が芽生え始めている?!「僕には歌舞伎しかない。実力も立場もあなたに並んでみせる」と一弥は恭之助に宣言。
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佐賀田完二郎
一弥の兄弟子。歌舞伎役者としての自信をなくしていた一弥を気にかけ、さりげなくアドバイスをする。「お前には、人の何倍も努力して培った技術がある。自信を持って、もっともっと自由に楽しめばいいんだよ」とその努力を評価していて、「加茂堤」の公演中にいなくなった一弥にも、再びチャンスを与える。
澤山優奈
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師匠・咲五郎の一人娘。 幼い頃から一人ぼっちだと感じており、住み込みで修行に励む一弥を好きなる。ある日、一弥は、出世の糸口をつかめないでいることに不安を感じ、後ろ盾を手にするために優奈と関係を持ってしまう。「ヒロキのためなら何でもする。だから、私の傍にいて」という優奈。一弥とを陥れるような行動をとる。歌舞伎界に生きると決めた一弥と優奈の婚約が発表される。
澤山咲五郎・多佳子
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一弥の歌舞伎役者としての素質を高く買っており、婿入りさせて名跡を継いでもらいたいと願っている。一弥の才能、誰よりも努力する姿を一番近くで見ているため、本当の息子のように可愛がっている。
決意
“あやめのために…”と、精一杯歌舞伎に取り組んできた。しかし、あやめから別れを切り出された際、自分に歌舞伎を続けさせるためだと分かっていながら追いかけなかったのは、無意識のうちに自分があやめではなく歌舞伎を選んだから。そして、歌舞伎の頂点をめざすためなら大好きな人が傷ついてもいいと思ってしまった自分は“最低な人間だ”と嫌気がさす。河村恭之助の後押しで、最後の舞台にすると決めた「三人吉三」。公演日当日、梢平の策略で倉庫に閉じ込められたことで、もう一度舞台に立ちたい。自分には歌舞伎しかないという本当の気持ちに気付く。そして、小学生の頃にあやめから貰ったお守りの人形とヒロくんファイルを捨て、澤山優奈と婚約し轟屋を継ぐことを決意する。