インタビュー

倉科カナさんインタビュー

【画像】
――麻衣はどんな性格?

一言でいえば毒舌。共通点は…あまりないですね。ですけど、私も反抗期の頃は、お父さんに対してそういう言葉遣いをしたこともあったので、共通点があるような気がします。でもそれはどこか寂しかったり、内に込めているモヤモヤをぶつけるためにきつい言葉を使ったりしているんですよね。使ってしまう気持ちも理解できるのですが、やっぱり見ている方に、「なんだコイツ、嫌い!」と麻衣が思われたら演じる私もあまり嬉しくはないので、できるだけ同じ言葉だけど少し深みというか、理解していただけるように努力しています。

――今回の役は大変ではなかったですか?

私は撮影に入ってしまうとストンと役に入れるタイプなので、あんまり理屈を考えないようにして台本を読みながら、私の頭の中で出演者の方たちが自然に動いてくださるので戸惑ったり大変なことはなかったです。

――今までにない風貌ですが、麻衣ファッションを着てみて…

慣れないですね。というか、出演者の皆さんが本当の私の姿を知らないことがすごく不思議(笑)。逆に私がノーメイクでいると「誰?」って思われたり気付かれなかったり。みなさんこのファッション&メイクで馴染んでいるんですよね。

――大変ですか?

つけまつげは初めてだったんですが、実はクランクインして一週間経った頃、ものもらいになってしまって(笑)。やっぱりオシャレって大変なんだなと思いました。普段はノーメイクだったり、ナチュラルメイク派なので、もう麻衣の性格の中では、メイクの違いが一番信じられない(笑)。

――最初メイク見て鏡を見た感想

まず、驚くにも段階があったんです。茶髪にしたことがなかったので、茶髪の自分が想像できなかったんですが、まずかつらをかぶってみて「案外かつらイケるな」と思ったんですが、よく見ると黒くて太い自分の眉毛が違和感があるなと。なので、今度は眉毛を消してみたら「これイケるかも!」って思い、メイクをバッチリしたらみんなから褒められ、気分がよくなったっていう(笑)。段階がありましたね。戸惑い→驚き→イケるかもって。今後ちょっと機会があれば(茶髪など)広げてみようかなって思いました(笑)。 朝ドラをやらせていただいてイメージが清純、だったので、今回言葉遣いも悪くて格好もこんな感じだったので、役の幅を広げられて嬉しいです。

――デジタル一眼レフカメラでの撮影は普通とは違う?

ドラマを撮っている感じがあまりしないんですよね。気にするタイプなので、気にし始めるとダメなんですよ。だからあまり気にしないようにはしてます。

――自分に近い役の方がやりやすい人と、かけ離れた役の方がやりやすいという人がいますが、倉科さんはいかがですか。

こんなにかけ離れた役は初めてなのでよくわからないですけど、一つ言えることは…とても楽しい(笑)。やっぱり共通点があると、似てるからこそ理解してしまうんですよ。麻衣はかけ離れているから理解しがたい。だから、どんどん考えなきゃいけない時間が増えていくし、作らなきゃいけないことも増えていくのですが、その過程がとても楽しいですね。見た目も全く違うので、その点も楽しめます。かけ離れた役をやることによって「こういう道もあるんじゃない」って、また広がってくるといいですね。

――かけ離れたキャラクターを演じるに当たり、視聴者の方からどんな風に思われそうですか。あるいはこんな風に言われたら嬉しいなとか。

見たらみなさんホントにびっくりすると思うんですけど、まず気付かないでしょうね。気付いたら「カナ、大丈夫!?」って思うかもしれませんが、いいキャラクターだよねって思ってくれたら嬉しいです。言葉遣いもきついし、態度も慎ましいとは言えないですが、それでも「愛らしい子だな」と感じていただけたら嬉しいですね。